法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

アド街ツアー(続きの続きの続き)

 “出没!アド街ック天国(小金井編)”では,知っているお店や場所がある一方,こんなところにそんなお店があったのかと初めて知るものもあります。そんなお店が,西武多摩川線の新小金井の駅近くにある“亀屋”さんです。西武多摩川線は,家から小金井キャンパスに行くときの路線で,たった2駅分(乗車時間5分弱)ですが,歩くと30分くらいかかる距離(家から小金井キャンパスまで歩きだけですと,約1時間30分です)ので,いつも利用しています。特に,このコロナ禍で公共交通機関をできるだけ使わずに大学まで行く経路として,この西武多摩川線は欠かせない路線といえます(以前は,西調布の先の上石原というところからバスに乗って,武蔵境まで行き,そこから中央線で一駅乗るルートを使っていたのですが,バスがめちゃくちゃ混むのと,時間が読めないということもあって,早々に辞めてしまいました)。

 いつも白糸台という駅から新小金井の駅まで乗るのですが,その新小金井駅のすぐ近くに昔ながらの和菓子屋さんがあるのは知りませんでした(新小金井西口商店街の一角にあります。昭和42年にできた商店街だそうで,今でも魚屋や肉屋などのお店ができた当時の姿でそのままあります。昭和レトロ満載で,テレビロケなどにも使われるそうです)。創業当時からある薪で焚くかまどを使って,小豆など煮ているそうです。ここの今川焼が美味しいとテレビで言っていたので,テレビ放送があってから,何度か帰りに立ち寄ったのですが(18時過ぎから19時くらい),いつもシャッターが下りていて,なかなか目当ての今川焼を買うことができませんでした。

 たしか土曜日だったと思いますが,17時前にお店に行ったら開いていました。今川焼は店先にパックで3個置いてあり,店主であるおじいさん(相当な歳だと思います)に“これだけですか?”と訊ねたところ,“今日はこれでおしまいです”と言われ,その3個を買って帰りました。おばあさんもお店にいたのですが,相当腰が曲がっていて,店番しているだけの感じでした。翌週,午前中医者(内科の定期的な診察で,血圧を下げる薬とコレステロールを抑える薬,尿酸値を抑える薬をもらうために,朝から1時間以上並んで,5分の診察を2ヶ月に一回受けています。薬だけ処方してほしいのですが,それはできないそうです)に行かねばならなかったので,その後亀屋に寄ってみました。10時15分頃新小金井の駅に着いて,亀屋に行くとおじいさんが一生懸命今川焼を焼いていました。“5分位待ってくれたら焼けるよ”と言われ,結局10分以上待って,5個買いました。餡は,それほど甘くなくしっとりとしていて,口にまとわりつくような感じもなく,私好みの餡でした。また,皮が結構モチモチしていて(餅粉が入ってるのかもしれません),少し厚くこれも私好みでした。50年以上親しまれているのもわかる気がしました。

 お店の二人は,相当な高齢でいつまで続けられるのだろうかと思いましたが,2度目に買いに行った時,店の奥から息子さんらしい人が顔を出していたので,きっと店を継いでやっていくのかなと思ったりもしました。今回のアド街で小金井にもまだまだ知らないお店がたくさんあるのを知りました。