法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

センセイの鞄

 今期イチオシだった“親バカ青春白書”が日曜日終わってしまいました。通常は1クール10~11話あるのですが,今回のコロナ禍の影響で全7話となってしまいました。もう少しガタローの親バカぶりと他のメンバーとの絡みがみたかったのに残念です。最終回は,美咲(小野花梨)とガタロー(ムロツヨシ)の恋バナの話や,幸子(新垣結衣)が高校生の時元ヤンだった事実とドラゴン桜(2005年7月~9月放送,出演:阿部寛新垣結衣山下智久長谷川京子長澤まさみ他)のように猛勉強して東大に入学した事実(桜木健二(阿部寛)風の男が教壇に立つシーンまでありました)が,高畑淳子さん演じるガタローの母親から語られる話,さくらは美咲にガタローが取られると思い嫉妬する(小学生の女の子のような反応)話など美咲とガタローの恋バナを中心にストーリーが展開していきます。私としては,ムロツヨシさんの怪演というか福田監督のはっちゃけたストーリー展開を期待していたのですが,何か最後丸く収めてしまった感があって物足りない終り方でした(元々の回数が削られたためかもしれません)。ただし,今回のガタローと美咲の恋バナをみていたら,そのまどろっこしいところから,話自体今回のドラマと全然関係ないのですが,何故か“センセイと鞄”のことを思い出しました。

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親バカ青春白書(エンディングシーン)

 “センセイの鞄”は川上弘美さんの原作で,WOWOWドラマとして2003年2月に放映されたものです。演出は数々のヒットドラマをプロデュースした久世光彦氏,出演は柄本明小泉今日子樹木希林他です。ストーリーは,ある時主人公の大町月子(小泉今日子,独身37歳という設定)が居酒屋で酒を飲んでいると,同じ店にいた老人(柄本明,65歳以上という設定)が高校時の国語の先生だったというもので,その後一緒に食事をするようになります。そのうち,センセイの家に行ったり,居酒屋の店主とセンセイと一緒にキノコ狩り(話のポイントになるところ)に行ったりするのですが,センセイに奥さんがいて随分前に家を出て行ったことを知って,センセイと会わなくなります。しかしながら,月子はセンセイのことが気になって何のきっかけであったか忘れましたが,また居酒屋で一緒に食事するようになります。その後,二人で旅行に行ったりするのですが,特に何もありませんでした(この辺りが何かとてもじれったい感じです)。旅行後,センセイから月子に付き合ってもらいたいと申し出があり,付き合い始めます。3年後センセイが亡くなり,遺品として鞄を受け取り,その中身を見て月子が号泣するところで終わります。

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センセイの鞄

歳の差カップルの恋愛話のところなのか,ガタローの美咲に対する無関心さ(のように見える)とセンセイの姿がラップしたのか分かりませんが,居酒屋で二人並んでお酒を飲んでいる姿が頭から離れなくなりました。親バカ青春白書では,結局美咲がガタローを諦め,さくらと仲直りするのですが,ここはセンセイの鞄のようにガタローと美咲が付き合って,美咲が敏腕編集者としてまた献身的な妻となり,さくらがそれを微笑ましく見守るような話にしてほしかったと思っています。何れにしても,もう少しガタローの親バカぶり(後半はそれが少なくなって少々不満がありました)を見せてほしかったです。特別編かSeason2を是非やってもらいたいと思っています。

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センセイの鞄(居酒屋シーン)