法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

パリでの生活(その21)

 サン・シュルピス教会は,白というよりもクリーム色の石(大理石?)でできた巨大な教会です。教会ですので,入場料はもちろん無料でした。中に入るととても天井が高く,大空間建築といった趣でした。奥の祭壇まで細長い構造(天井が高いのでそう感じますが,横幅も結構あります)のようにみえましたが,調べてみたら最も長いところで113mあり,幅も58mありました。側壁には,彫刻や絵画があり,ダヴィンチコードで一躍有名になった日時計オベリスクドラクロワの絵画がありました。あまり人もいないので,ゆっくり彫刻や絵画が見られるとてもよい場所といえます。教会ですので,とても静かで,外は結構暑かったのですが,教会内は涼しく何時までもいたい気分でした。

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サン・シュルピス教会

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ドラクロアの絵画

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ドラクロアの天井画

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サン・シュルピス教会の内陣

 サン・シュルピス教会を出て,少し南に歩くとリュクサンブール宮殿があります。ここまで来たので,帰りの道すがら寄ってみることにしました。広い通りに出た向かい側に高い塀があり,その向こう側がリュクサンブール宮殿の敷地となります。入るところを探したのですが,ずっと塀ばかりでなかなか入口が見つかりませんでした。暫く塀伝いに歩いていくと,リュクサンブール宮殿内にある美術館の入口があり,やっとそこから敷地の中に入ることができました。入ってすぐ横にテニスコートがあったり,木々が生い茂る場所があったりで,宮殿というよりは,公園という感じでした。敷地の中を歩いていくと,大きな池があり,その北側に立派な建物が見えてきました。これが,リュクサンブール宮殿のようでした。中に入ることができず,外からしか見れなかったですが,とてもきれいな建物でした。池の周りには,色とりどりの花が植えてあり,池の周りには日光浴を楽しむ人たちがたくさんいました。また,池にはおもちゃのボートが結構浮かんでいて,岸のところで時間貸ししているお店がありました。池と宮殿の写真を撮って,振り返ると整然と並んだ並木道が真直ぐに南に向かって伸びていました。よく考えたら,こちらが正面で私が入ってきたほうは裏手だったようです。道理で入るところがなかなか見つからないわけです。

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リュクサンブール宮殿

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リュクサンブール宮殿南側に広がる並木道

 折角なので,その並木道を通って,正面の門まで行ってみることにしました。この並木道の周りにも多くの人たちがシートを敷いたり,長椅子を置いたりして,ワインを飲んだり,おしゃべりしていていました。パリの人たちは週末このように過ごすのかなと思った次第です。並木道を抜けて,正面の大きな門を出てポートロワイヤル通りをとおり,ヴォクラン通りを通ってアパルトメントに戻りました。アパルトメントの近くの果物屋アメリカンチェリーを買いました(とても美味しそうだったので,つい買ってしまいました)。16時前にアパルトメントに戻ったので,4時間近く歩いていたことになります。

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並木道の周囲でくつろぐ人たち

 アパルトメントに戻って,すぐシャワーを浴びて夕食の準備を始めました(もちろん,洗濯も同時進行です)。スーパーでレタスらしきものを購入したので,唐辛子とニンニクを入れてパンチェッタとレタスを炒め,スープブイヨンで溶いたものに入れ,茹でたパスタを和えてペペロンチーノ風のパスタを作りました。南瓜のスープとさっき購入したアメリカンチェリーを添えて夕食としました。食後は,コーヒーを飲みながら日本のドラマを観て,21時過ぎには寝ました。この日もなかなか充実した1日でした。