法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

羽月

 今年の誕生日の食事は,何かおいしいお魚が食べたいというリクエストを出したところ,妻が国立にある寿司割烹の羽月を予約してくれました。このお店は,退職された当学科のT先生のお住まいが国立で,昔から地元の方たちが行くおいしいお店ということで,何回か連れて行ってくださったお店です。いかつい大将と可愛らしい女将さんのお店で,旬の魚をリーズナブルな値段で食べさせてくれて,さらに日本各地の美味しい日本酒がいろいろあるお店で,その後もお客さんを連れて行ったり,家族で行ったりしています。一度,大学院生の一人を委託研究でいろいろ手伝ってもらったお礼に,食事に連れて行ってあげるから何が食べたいか聞いたところ,回らないお寿司屋さんに行ってみたいといったので,この羽月に連れて行ったことがあります。その時は,M先生と技術嘱託のOさんも一緒だったと思います。学生は結局お店の雰囲気に呑まれてしまったようで,大して食べませんでした。

 最近では,もっぱら御祝い事がある時と,年末に何かおいしいものを食べに行く定番のお店になっています。妻は,ふぐと松茸(寿司屋にあまり関係ないのですが,一度松茸があったときに,土瓶蒸しでも食べたらと言ったら,その後松茸があると土瓶蒸しを必ず注文するようになりました)が大好きで,今回も私の誕生日の祝いというよりも,自分が食べたいもの(まあ,日頃の感謝の意味もあるのでよいのですが)を食べに来たという感じでした。今回は,事前に娘が大将に美味しいものを聞いておいてくれて(娘と大将はLine仲間),むつ,かわはぎ,ぶりの美味しい刺身をいただくことができました。妻は海老も大好きで,前回天然の車海老が手に入ったということで,握ってもらったり焼いてもらったりしたものを食べて,いたく感激していました。今回も美味しい海老が食べたいと大将に頼んだところ,伊勢海老のいいのが手に入ったとのことで,刺身とあら汁を造ってくれました。これまた,絶品で妻は大感激でした。娘は,白身の魚が好きで,今回はかわはぎとむつを食べていました。松茸もいつも土瓶蒸しだけではもったいないので,焼いてもらったものを食べました(半分以上妻が食べてしまいました。よっぽど好きみたいです)。他にも,今回はきんきの美味しいのが入っているということで,煮付けにしてもらって食べました。

 私は,この店の玉(玉子焼き)が好きで,いつも頼んでいたのですが,いつの間にか家族全員の大好物となって(娘は玉子があまり食べられないのですが,ここの玉だけは食べられるようです),必ずお土産でも持って帰るようになりました。このお店に来ると,美味しい刺身が食べられるので,なかなか握りまでたどり着くことができません。何巻か握ってもらって大体終了となってしまいます。また,ついつい美味しい魚なので,お酒も進んでしまい,大体店を出るときは酩酊状態です。

 毎回,支払は私なのですが,今回は初めて娘が払ってくれました。子供と酒を酌み交わすことが親の楽しみだと言われますが,子供に御馳走してもらうことがこんなに嬉しいこととは思いませんでした。何時までも子供だとついつい思ってしまいますが,立派な社会人になったものだと変に感動した日でした。帰りは,大体私が酔っぱらっているのでタクシーで帰るのですが,今回は珍しく妻がタクシー代を出してくれました。何か狐につままれた気分で家に帰り,風呂に入って,そのまま布団に直行しました。これで,妻や娘の御祝いは高いものになるなと今から戦々恐々としています。まあ,楽しい悩みではあります。