法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

MARUTA

 昨日は,北風が冷たく気温も低かったのですが,予てから一度行ってみたいと思っていたMARUTAに行ってきました。神代植物公園のところにあるので,最初調布からバスで行くことを妻は考えていたようですが,気温は低いけれど良く晴れた日であったので,家から歩いていくことにしました。家から品川道を抜けて鶴川街道まで出て,そのまま鶴川街道(甲州街道を抜けると武蔵境通りに名前が変わります)沿いに北上していき,中央高速を潜って野川を渡るとその崖線の先に深大寺があります。武蔵境通りは深大寺の西の端に沿っているので,そのまま道なりに歩くと神代植物公園の入口に来ます。さらにもう少し歩くと煙突のある建物が見えてきます。そこがMARUTAです。家から歩いて40~50分といったところで,散策がてら歩いてちょうどよい距離です。

 MARUTAは,現在昼間だけ営業していて,日没とともに閉店してしまいます。12時オープンなのですが,11時30分から食前酒やいろいろなアントレを楽しむことができます。11時30分少し前にお店に着いて,手の消毒と検温の後,テーブルに案内されました。一木の4~5mの無垢材で,本来ならば10人位座れそうなのですが,2組6人となっていました。コースは一種類のみのお任せです。オープンキッチンになっていて,その真ん中が通路になっています。一方の側は大きな暖炉があって,そこの薪火で食材を焼いていました。私と妻は,スパークリングワインを注文し,娘は何種類もある果実酒から花梨の果実酒を注文しました。アントレは,原木(豚の足)からスライスしたセラーノ,カラスミと薪焼のかぶ,イワナのアンチョビとじゃがいものフライを注文しました(まだ美味しそうなアントレがたくさんあったのですが,コース料理が全部食べられなくなってしまうので,ここは我慢しました)。どれも美味でそれぞれの食材の味をうまく引き出したものでした。アントレの段階で,スパークリングワインと白のグラスワイン(国内産のワインでしたが,とてもすっきりした味で美味しかったです)を飲んでいました。その後,コース料理が順番に出てくるのですが,人参は,薪で焼いて表面真っ黒なのですが(丸ごと一本(人参自体は細い)),表面を削ると香ばしい人参のムニエルが出てきて,これがまたとても甘くておいしいのです。アオリイカは,生のものが出てきて(実際,刺身で十分食べられる鮮度です),それを焼けた薪の上に直接置いて焼きます。自分で焼きながら,特製のソースに付けて食べるのですが,そのままでも十分美味しかったです。メインは,鹿肉の薪火焼で,これまでいろいろ鹿肉は食べましたが,最高に美味しいものでした。全く臭みはなく,上等な牛肉を食べているような味でした(一瞬ドラマのグランメゾン東京のメインデッシュを思い出してしまいました)。聞いたところ,岩手のマタギから直接仕入れているもので,最高級のものだということでした。どの料理も美味しくて(グラスワインを5~6杯飲んだので,ボトルを頼んだ方がよかったです),お昼から至福の時を味わうことができました。値段も都心のフレンチレストラン並みですが,それだけの味と内容でした。帰りにお店の庭を見せていただきました。その片隅で,オーナー自ら真鴨の羽根毟りをされていました。その真鴨も岩手のマタギから送ってもらったそうです。素材の味を生かしながらの料理,春以降にディナーを再開するということなので,また行ってみたいと思っています。それまでに,しっかりディナー代を貯めておかないといけません(夜はいくらになるかわからないので)。