法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

基礎ゼミナール

 今年度からの新しい科目である“基礎ゼミナール”は,2年生を対象とした科目です。これまで,1年生の導入ゼミナール,3年生のゼミナール,4年生の卒業研究1・2と研究室単位の科目がありましたが,2年生だけ研究室単位を対象とした科目がありませんでした。そこで,新カリキュラムで新しくこの科目を設けました。2年生は,専門科目が中心となる学年で,少しずつ自分の進路などを考える時期でもあり,各研究分野がどのように繋がっているのか少しずつ見えてくる時期でもあります。今年が初年度なのでどのようなシラバスにしていったらよいか学科としても暗中模索なのですが,講義の前半に各研究室の紹介(一研究室30分)を行い,講義の中盤は業界(官庁,施工会社,コンサル,メーカ)でどんな仕事をしているのかの紹介や大学院へのススメなどを行いました。講義の後半は,学生が各系に分かれて,ゼミ(内容は各教員に一任)を行います。私の研究室は,当初小金井の研究室に来てもらって,実際に実験施設などを見てもらい,可能であればコンクリートの練混ぜを体験してもらおうと思っていました。しかしながら,前後の授業の関係でオンラインによる講義となってしまいました。それならば,実験室の紹介の動画を作成してしまおうと思い立ち,院生と学部生に協力してもらって動画制作を行いました。動画の最初は,東小金井の駅から大学までを撮影して,道すがらどんなものがあるか紹介していくというものです(ほとんどの学生は小金井キャンパス自体を知らないので,どのような経路で大学まで行くのかわからないと思ったからです)。大学院生に撮影してもらって,途中にテロップを入れてもらったのですが,それだけでは物足りなかったので,途中でポーズをかけながら,どんなお店があるのか話を挟んでいきました(ほとんど食レポみたいな話になってしまいました)。東小金井の北側(小金井キャンパスがあるほう)は,あまりお店がないので(南側の農工大があるほうは,結構お店があります),紹介するのもすこしなのですが,場繋ぎとしてはちょうどよかったのではないかと思っています。小金井キャンパス内の動画は,当初大学院生に撮ってもらおうと思っていたのですが,大学のHPにそれらしきものがありますと院生に教えてもらったので,それを利用することにしました。

 研究室内については,1階の実験室と2階の研究室及び分析室の2つに分けて動画を作成しました(来年,同じように動画紹介するとしたら,全部を一本にしてしまった方がよいかもしれないかなと思っています)。実験室内の動画では,練り場や養生槽,セメント倉庫などを紹介し,その後万能試験機(学部生のK君が試験を行っていたので,少し説明しもらったのですが,内容が間違っていたので,私の方で訂正しました),凍結融解試験装置,カッタなどの試験機器の説明をしてもらいました。また,恒温恒湿室内では赤外線の実験をしていたKu君に実験内容を説明してもらい,乾燥収縮の実験は院生のKaさんに説明しもらいしました。また,TSTMは学部生のT君に説明をしてもらいました(これも一部間違っていたので,私の方で訂正しながらの説明となりました)。2階の分析室ではポロシメータ,電子顕微鏡,電位差滴定装置,マイクロスコープ,携帯型蛍光X線回析装置などの説明を学部生のS君,院生のKaさんにしてもらいました。実験室,研究室のナビゲータは学部生のS君にしてもらいました。先週と今週と既に2回行いましたが,最初の回の学生の方が一生懸命見てくれたみたいで,質問もいろいろしてくれたのですが,2回目はあまり見ていないのか,実験や試験装置についての具体的な感想や質問などがありませんでした(興味のない学生が多かったのかもしれません)。年明けにもう一度あるので,その時の反応がどうなのか楽しみです。これで,少しでもコンクリートに興味を持ってくれればありがたいと思っています。