法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

ガンダムを動かせ!

 月曜日の22時からNHKで“ガンダムを動かせ!”の放映があり,録画しておいたものを一昨日観ました。18日にもBSプレミアムで“生中継!ガンダム動く”という番組を90分にわたってやっていたのは知っていたのですが,録るのを忘れていて月曜日の番組を録画したのです。横浜の山下埠頭に実物大(高さ18m)のガンダムが出現し,しかも可動するというものです。これまでにもお台場で10年以上前に実物大のガンダム(こちらは可動しません)が造られていますが,今回のように実際に動く姿(もちろん自立して,二足歩行はしていません)は初めてです。プラモデルを造る人間からすれば,ビッグスケール,特に1/1スケールというものには一種の憧れとそれを製作しようとする人たちに対する畏敬の念を感じます(私だけかもしれませんが)。ジュラシックパーク(1993年公開,原作:マイケル・クライトン,監督:スティーブン・スピルバーグ,出演:サム・ニールローラ・ダーン他)で,ティラノサウルスのCGを映画館で観た時,全身が震えるのを感じました。本当に生きているようにしか見えなかったのです。それと同じような感動がこの動くガンダムにも感じました。

 機動戦士ガンダムの初放送は,私が大学2年生の時(1979年)に名古屋テレビで毎週土曜日の夕方17時30分からで,買ったばかりのソニーのビデオデッキ(23万円くらいしたと思います)で全話録画して何回も観た覚えがあります。それくらい衝撃的なアニメでした。初放映当時は全く視聴率が取れず,とても低かったと記憶しています(宇宙戦艦ヤマトも最初の放送はとても視聴率が低く,途中で打ち切りのような形で話が最後はとんでしまったと記憶しています)。その後,再放送で人気が出て,バンダイから次々とプラモデルが発売され,いわゆるガンプラブームが起こったと思います。当時行きつけの模型屋で,常連の強みを生かして新発売のガンプラを取り置きしてもらっていました。大体作製したと思いますが,テレビに出ていない派生型のようなモビルスーツモビルアーマーは作らないまま積んでおく状態でした(今でも実家の押し入れに置いてあると思います)。戦車模型の製作も一緒にやっていたので,自分の部屋にどんどん模型が増えてきました。時間もあって,アルバイトでお金もそこそこあったので,一番楽しかった時かもしれません。

 あれから40年経って,まさか実物大のそれも可動するガンダムをこの目で見ること(まだ山下埠頭まで行っていないので,テレビの画面を通してということになりますが)ができるとは夢にも思っていませんでした。そういえば,ここ数年結構リアルに動く恐竜が話題になっていますので,そのうち,アニメと同じように自立して二足歩行する実物大のガンダムを見ることができるかもしれません。前田建設工業ファンタジー営業部というのがあり,本になったり,映画になったりしています。子供の頃の空想の世界だったものが,現実世界に舞い降りてくるのも情熱さえあれば実現可能なのかもしれません。次は,是非ゴジラの1/1で可動するものが見たいですが,流石に大きすぎて難しいかもしれません。

 コンクリートの世界でも,昔こんなコンクリートがあったらよいなと思っていたものが,実現しているのを目のあたりにしていると,やってできないことはないと思っています。難しいからこと挑戦するのが土木をはじめとする工学の世界(実学の世界)なのかもしれません。