法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

村上開新堂

 

 妻の誕生日で何か食べたいものがあるか聞いてみたところ,一度でよいから村上開新堂で食事したいというので,昨日(日曜日,つまり今日なのですが,日曜は営業していない),家族(妻と娘と私の三人)で食事してきました。場所は,地下鉄の半蔵門駅から麹町警察署の方に向かっていく途中にあります。道路を挟んで向かい側にはイギリス大使館があります。村上開新堂は,明治の終わり(明治40年)に京都で創業した西洋菓子のお店で,昭和40年(1965年)に東京の今の場所にお店を開きました(京都の本店は今も京都御所の近くの寺町にあります)。妻は,子供の頃から村上開新堂のクッキーをよく食べていたそうです。東京のお店では,レストランをしているのですが,なかなか予約がとれず,数年前にテイクアウトでそこで出している料理の一部(オードブルとスープ,主菜)を予約して(これも半年前から),受け取りの日がちょうどJCIの委員会(日本コンクリート工学会は半蔵門にあります)があったので,委員会が終わってから受け取りに行った記憶があります。村上開新堂の隣に山本道子のお店があって,村上開新堂とほぼ同じ焼き菓子を購入できることから,半蔵門で委員会があるときはそこでよく焼き菓子を買って帰りました(こちらは予約がいらないので,その場で購入できます)。昨年の12月31日には,2年前に予約注文した好事福盧(こうじぶくろと読みます。作家の池波正太郎も好きだったというみかんゼリー)を取りに行きました。その時は,店の前の道路に外車や国産の高級車がずらりと並んでいました。お菓子は,全て手作りで数ができないので,予約しても数年待つのが当たり前のようです。

 村上開新堂のレストランは,フレンチ料理なのですが,創業時の洋食のメニューもあって(メインディッシュに牛肉の煮込み(ビーフシチューのようなもの)やロールキャベツがあります),古くからのメニューも大事に残しているようです。このコロナ禍でなければ予約などは到底できなかったと思いますが,3週間ほど前に電話予約したところ,土曜日の夜ならば大丈夫ですということでお願いしました。ちなみに,ディナーは紹介者がいないと予約できない(一見さんはお断りという京都のお店と同じです)のですが,妻が紹介者(以前のオードブルなどを注文するのも紹介制なので,義父の紹介で購入しています)となってくれているので,予約できた次第です。

 料理は,オールドフレンチのようですが,シンプルな中にも素材を厳選しており,親しみやすいというかとても懐かしい味のする料理ばかりでした。ディナーは,コース料理のみでスープと主菜はいくつかある中で選ぶことができます。スープは,やはり村上開新堂にきた以お店の自慢のコンソメスープをいただきました。主菜は,妻がポーク,娘がロールキャベツ,私はエゾ鹿を注文しました。どれもとても美味しいものでした。用意されているワインも料理に合ったもので,妻は至福の時だと感激していました。たまにはこんなお店に来てみるのもよいものです。また,デザートには,普通のデザートの他に村上開新堂の名物であるゼリー10種類から2種類選ぶことができます。妻は,その10種類を別に持ち帰りできると知って,持ち帰り(支払いは私ですが)を頼んでいました。妻としては,大満足の夜だったようです。