法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

卒論審査後

 先週の金曜日で卒業審査が終了し,少しホッとして週末を迎えることができました。そうはいっても卒論審査まであまり手を付けていなかった1月末締め切りの雑誌の原稿の執筆をしたり,2月初めに提出しなければならない成績評価のためのレポートのチェックをしたりと結構忙しい週末でした。雑誌の原稿は,土木の仕事について書いたもので,どうしたら土木の仕事を知ってもらうことができるのか,そもそも土木の仕事とは何なのかを過去を振り返るとともに,現在の土木の仕事,未来の土木の仕事について私なりの意見をまとめたものを書きました。土木の仕事を一言でいうのは難しいので,例えを交えながら書きました。この土木の仕事を一番知ってもらいたいと思っているのは,やはり次の時代を背負っていく子供たちです。それをどう伝えるのか,どうしたら伝わるのか暗中模索といったところです。ひとつは,このブログでも書いていますが,土木の映画を造ることだと思っています。もうひとつは,土木の仕事をわかりやすく解説した本をできるだけたくさん出すことだと思っています。絵本でもなんでもよいので,子供たちが(できれば親御さんたちが)手に取って見て読んでくれたらと思っています。土木は,これまで縁の下の力持ち的な役割を担ってきました。顔が見えない仕事でもあったと思います。そうなると,世間一般の人たちになかなか認知してもらえないというか,わかってもらえないのです。また,土木の仕事を大きく誤解している人たちも結構います。そういう人たちに,土木の仕事を是非知ってもらいたいと思います。ですので,土木はもっと積極的にマスメディアに出るべきだと思います。

最近,奥村組のCMの露出が多くなっています。森川葵さんが演じる「奥村くみ」,すごくよいキャラクターだと思います。土木のヒーローやヒロインを生み出すことで,自然と認知度は上がると思いますし,土木を目指す子たちも増えるのではないかと思っています。土木のヒーローやヒロインは,高い雲の上の存在ではなく,皆さんのすぐ隣にいるような身近な存在であってもらいたいと思います。土木の魅力を知ってもらうためには,まず土木の仕事を知ってもらう必要があります。土木の魅力が伝われば,土木を目指す子たちもきっと増えることでしょう。こんなことを思いながら雑誌の原稿の作成をしました。

土木の仕事といえば,今月号の土木学会誌の表紙は,軌陸車輛です。鉄道建設では欠かせない線路の上を走行することができる建機です。取材自体は夏で,駅から結構遠くて,軌陸を扱うレンタル会社にたどり着くまでに汗びっしょりでした。取材自体も屋外だったので,脱水症になるかと思うくらいでした。しかしながら,見たことあるようでないような軌陸が結構あってとても面白い取材でした。まだまだ先ですが,これらの表紙を集めた原画展や本にして出したら,土木の魅力を少しでもアピールできるのではないかと思っています。地道な積み重ねですが,いつか花開く時が来ると思います。

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土木学会誌2月号表紙

次なる目標は,土木のヒーロー・ヒロインというかアイドルを生み出すことだと思っています。そのためにも,是非土木の映画は作りたいと思っています。