法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

確定申告

 この時期は,大学の業務関連が一通り終了していくのですが,それと入れ替わるように受託業務の報告書作成及び確定申告の書類作成を行わなければなりません。3月は,大学教員が一年で一番ホッとできる月でもあるのですが,残念ながらなかなか休ませてはもらえません。確定申告は,給与以外の所得(雑所得)が確か20万円以上あった場合に行わなければなりません。私の場合は,講演料,講師料,技術指導料(有識者からの意見聴収等),印税,特許料などがあります。どれも額は小さいのですが,塵も積もれば山となるではありませんが,まあソコソコの金額となります。

 所得金額の計算は,各事業所から源泉徴収票が送られてくるので,簡単に計算ができるのですが,雑所得にかかる経費を算定するのが結構大変です。大学に来た頃,他の先生からまずはなんでもよいので領収書をもらうことを忘れないこと,それらから取捨選別して経費に当てることと言われました。領収書が報酬に関わっているかどうか判断できないものは,確定申告する時に外せばよいといわれました。飲食を伴う打合せ(いわゆる会合費)もれっきとした経費ですよといわれました。科研費や研究経費から会合費を出すことはありませんが,本の執筆に関わる打合せや出張などはれっきとした経費ですし,講演や執筆,技術指導に必要だと思うもの(本の購入等)は,当然経費に相当します。それだけでも年間結構支出しています。

 もう一つ言われたことは,毎年のように還付を受けていると税務署から目をつけられるので,ほどほどに支払った方がよいというものです。私たちはサラリーマンですが,上述したような個人事業主に近いような業務も行っています。それを生業にしている人たちも沢山います。領収書があって,ちゃんと目的を持ったものであれば,特に目をつけられることはないのですが,副収入を申告している大学教員の場合はこれまで結構ターゲットにされていたと言われました(大学教員自体結構ズボラで経費の計算なども適当だと思われているのかもしれません)。本当かウソかはわかりませんが,私は真に受けて毎年,かかった経費をちゃんと計算し,幾ばくかの税金を支払っています。さらに,計算がし易いようにEXCELで確定申告用の計算表まで作成しました。経費の内訳は,毎回支出票に自分が支払った費目と内容を記述しておいて,申告時にすぐに計算できるようにもしました。

 以前は,紙媒体だったので,領収書を費目ごとに糊付けして,番号を振って各費目の表紙に領収書番号と内容,金額を書いた表を付けて,それを税務署に提出していました。最初の年は,府中にある武蔵野税務署までそれを持参しました。翌年からは,郵送するようになり,ここ数年は電子申告で,領収書の束は何時でも提出できるようにファイリングして机の引出しにしまってあります。

 この確定申告が終わると一年終わったという気分になります。昨年は,コロナ禍の影響で,講演会,技術指導,講師などがほとんどなく,大幅な収入減となりました。これを生業としていたら,破産していたと思います。今年は,少しそれらのお仕事が戻ってきてほしいと思っています。それにしても,収入の大幅減にも関わらず,確定申告の書類作成の手間はあまり変わりません。もう少し簡単に処理できる方法をもっと考えなければと思うのですが,年に一度というか1日の作業なので,そこまでパワーかけることもないかと思って,毎年過ぎています。まだ,書類作成完成していないので,これからひと踏ん張りです。