法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

パリでの生活(その29)

 2018年7月7日(土)は,6時過ぎに起きて,朝食の準備をして6時30分過ぎに朝食を食べました。7時から約1時間Skypeを使って,社会人ドクターのS氏,既に博士を取得されたN氏らと打合せをしました。具体的にどんな内容の打合せを行ったかは忘れてしまいましたが,たぶんS氏の研究内容(機械学習による打音検査の自動診断関係)についての打合せだったと思います。こちらは早朝ですが,日本は午後3時過ぎとなります。私は,まだ頭が完全に目覚め切っていない状況だったので,あまり記憶に残っていないのかもしれません。S氏とは,さらに夏にこちらに来る内容についての話をしたと思います。N氏とは秋にマデイラ島で開催される国際会議のことを話したのではないかと思います。

 オンラインによる会議後,いつものように週末の部屋の掃除をして,10時過ぎに買い物に出かけました。次の週に食べる食材をいろいろ買い求めました。11時前にアパルトメントに戻って,アイロン掛けをした後,昼食の準備をしました。土曜日は,大体御飯を炊いて,インスタントの味噌汁と御飯にふりかけをかけての昼食となってきました。

 午後は,これも恒例のパリ巡りをしました。今回は,少し遠出をして西の方にずっと歩いて行って,エッフェル塔の近くまでいきました。目的地は,ナポレオンのお墓があるアンヴァリッドです。正式名称は,オテル・デ・ザンヴァリッド(L'hôtel des Invalides)といって昔の軍病院です。とても広い敷地の中にドーム状の教会とその後ろに軍事博物館があります。最初にドーム状の教会に入りました。サン・ルイ教会といって元々はルイ9世の遺体安置のために建設されたものです。その後,地下部分に墓所が設けられて,その中央にナポレオンの棺が置かれました。土曜日の午後ということもあって結構多くの観光客がいました。ナポレオンは,フランス人にとって英雄の中の英雄らしく,今でも多くのフランス人がアンヴァリッドに訪れるそうです。入口から入ると中央部が吹き抜けみたいになって,その中央に赤っぽい大理石(だと思います)でできた大きな棺が置いてあります。いくつか地下に下りられる階段があって,棺の高さまで下りることができます。階下は回廊のようになっていて,360°棺を観ることができます(もちろん中は見られません)。

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サン・ルイ教会

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サン・ルイ教会の前からはエッフェル塔も間近に見えます

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サン・ルイ教会内に入ると中央にナポレオンの棺が見えます

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ナポレオンの棺

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多くの近代的な要塞などを設計したヴォバーンのお墓もサン・ルイ教会内にあります。

 地下まで下りて棺を見た後,教会の背後にある3階建ての巨大な建物の中の軍事博物館を見ました。ほとんどは,フランス革命後の展示で,銃や剣,軍服などが展示されていました。ゆっくり見ていたらきっと1日かかると思い,結構足早に見て回りました(閉館時間が16時だったか17時だったか忘れましたが,結構早かったように覚えています)。回廊の片隅にルノーFT-17型の戦車(世界で初めて回転型の砲塔を備えたフランスの戦車)が置いてあって,凄く興奮して写真を撮りまくりました。こんなところで見られるとは思ってもいませんでした。閉館前に軍事博物館を出て,17時前にアパルトメントに戻りました。天気も良かったので,楽しい週末の午後を過ごすことができました。アパルトメントに戻ると家族から連絡が入っていて,こちらからかけ直してビデオ電話での会話をしました。その後,夕食の準備をして,食事をして21時30分に就寝しました。

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アンヴァリッドの全体がわかる立体模型

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教会の背後にある軍事博物館

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博物館の建物の中央にはナポレオンの像があります