法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

この橋の向こう(国際会議編,パリ観光編)

 ポン・デュ・ガールを後にして,ニームの街まで車を走らせて,そこでレンタカーを返し,少し遅い昼食を3人で取ります。まだ,TGVが出るまでの時間があったので,ニームの街を散策することとなりました。ニームには,ローマ時代のコロッセウムやメゾン・カレと呼ばれるローマ時代の神殿,古代集水場跡(ユゼスからの導水路の終点で,ここからニームの街に水が分配された場所)などがあり,見どころ満載の街で真理子も時間が経つのも忘れて古代の建物群を見て回りました(このあたりは,旅番組みたいになるので,要所だけでさっと流せればと思います)。TGVの発車の時間が迫ってきたので,駅に急いで戻り,パリ行に乗り込みます。3時間ほどでパリのリヨン駅に到着しました。

 その日泊まるリヨン駅近くのホテルにチェックインして,今回の海外出張の最後の夕食に出ました。柳沢教授の計らいでリヨン駅の構内にある1901年創業のフレンチレストランのラ・トラン・ブルーに連れて行ってもらうことになります。駅の雑踏の中,二階にあるそのレストランの入口に入るや否やその絢爛豪華な装飾に真理子は度肝を抜かれます。そこで,正統派フレンチを3人で食べる風景を写していきます(店内の豪華な装飾を撮りながら,ズームして3人の食事風景に画面を移す)。もちろん,食事代は柳沢教授が出すという設定にします。柳沢教授は“真理子君は今回の論文作成から学会発表までよく頑張ってくれたので,そのご褒美と思ってくれたらよいよ。いつもこんな豪華な食事ができると思わないでくれ。時には,駅の売店のサンドイッチとジュースということだってあるのだからね”と冗談っぽく話すのを笑いながら聞いている秀樹さんがいます(後で,秀樹さんが真理子に“あんなこと言っているけれど,この店に来るのを一番楽しみにしていたのは先生なんだよ”と耳打ちします。それを聞いた真理子は思わず微笑むというそんなシーンを撮りたいと思っています(これもお約束シーンぽいですかね))。

 楽しい食事も済んで,3人で夜のパリの街を歩きながらホテルに向かう姿(駅から遠ざかっていく姿)を撮りながら,画面を翌日のホテルの朝食の場面に切り替えます。柳沢教授は,パリの知人に会うために別行動することとなり,真理子と秀樹さんは朝食後ホテルをチェックアウトし,飛行機のフライトまでパリ観光をすることにします。ここは,定番のエッフェル塔凱旋門シテ島ノートルダム大聖堂(真理子が寂しそうに焼け落ちた場所を見ているシーンが撮りたいと思います)を見て見回ります。さすがにルーブル美術館オルセー美術館の中を見て回るのは,時間的に難しい(映画だったら,数カット入れるだけなので可能かもしれません)ので,セーヌ川沿いを歩いている風景や,高級ブランド店で真理子がその値段に目を丸くしているシーンなどを入れたいと思います。お昼は,やはりサン・ジェルマン・デ・プレ教会の向かいのドゥマゴのカフェテラスでランチをしているシーンを是非撮りたいと思います。午後は,研究室の仲間たちへのお土産選び等のショッピングシーンを入れて,夕方オペラ座からのリムジンバスに乗って,シャルル・ド・ゴール空港に向かうシーンを撮ります。1週間前にフランスの地に降り立ってあっという間の滞在であったなと思いながら,窓の外を眺める真理子,この1週間で多くの経験をしたことを思い出しながら流れゆく外の風景を眺めている。空港で柳沢教授と落ち合って,3人は羽田行の飛行機に乗り込んでいくというシーンでこの国際会議編を終わりたいと思います。