法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

この橋の向こう(大学院修了編)

 初の国際会議での発表を終えて帰国した真理子は,ますます研究に没頭していきます。祐介や由美子もそれに引きずられるようにして自分たちの研究をどんどん進めていくようになります。トラブルメーカーたちの学部4年生の二人も次第に研究室に馴染んできて,自分たちがやるべきことが少しずつ見えてきたようです。学部4年生の男子は,大学院への進学希望ではありますが,自分が行きたかった計画系の教授のところに行く予定にしています。女子は他大学の大学院でこちらもコンクリート工学に関係のない分野に進学を決めています。真理子は,自分たちが大学院の2年の時には大学院1年生がいないのかと少し残念に思っていたところ,他大学から2人(学部生と入れ替わるように男女1人ずつ)と留学生1人(できればアフリカ系の優秀な学生の設定にしたいと思います)の計3人が次年度入ってくることになりました。

 真理子は,大学院1年の終わりにもう一本自分の研究成果をまとめて国外の学会に投稿します。柳沢教授のところに論文を持っていくと,“よくまとまっているじゃないか。なかなか面白い結果となっているね。これなら,論文通ると思うよ。”と言ってもらい,大いに喜ぶところを撮りたいと思います。大学院1年があっという間に過ぎて,大学院2年となった真理子は,学部の時蹴った同じスーパーゼネコンに就活します。2年近くの間に大きく成長した真理子をみた役員たちは,以前のことなどなかったかのように,真理子に内々定を出します。これで,自分の夢である建設会社に入社できることがほぼ確定し,修士研究に打ち込む真理子の姿をいろいろ撮りたいと思います。実験や解析をしたり,祐介や由美子と一緒にいろいろディスカッションしたり,大学院から入ってきた後輩たち面倒をみたりしているところを数カットでよいので入れていきたいものです。そして,9月には一人で国際会議(舞台はアメリカ)に出席し,無事発表と質疑応答もでき,会議の後アメリカを一人で旅して帰国します。このあたりのことも撮りたいところですが,向こうでの発表風景と一人旅を満喫している風景くらいあればと思っています。祐介と由美子もそれぞれ別の学会に論文を投稿し,発表します。わずか2年前には想像もできないような3人の成長ぶりを画面いっぱいに見せられたらと思います。学部卒だけでは決して味わえない経験とその間に培ったものが彼らの自信につながっているんだというところを全面に出した映像が撮れたらと思います。

 あっという間に大学院の2年間が過ぎて,修士研究をまとめ,審査会に臨んだ3人は教授陣から高い評価を受けます。そんな姿を微笑ましく見守る柳沢教授と吉川さんの姿のシーンも是非入れたいと思います。真理子は,初志貫徹して建設会社へと進み,祐介は何と国家公務員,それも国土交通省の総合職の道に進み,由美子は大手建設コンサルタントの道に進むことになり,それぞれ同じ業界ながらも違った道に進んでいくことになります。それでも,研究室で一緒にいた3年間の固い絆はこの先もなくなることはないとお互い思いながら,社会人への道に進んでいきます。

 大学編ちょっと長かったですが,何かすごく描きたいシーンがたくさんあって,自分なりに楽しい内容にできたのではないかと思っています。

 次回は,いよいよ真理子が建設会社に入り,社会人としての一歩を踏み出すところを書いていきたいと思います。