タリオ
最近，NHKのドラマが面白くて結構な頻度で観ています。先日紹介しました“天使にリクエストを”もそうですし，少し前に紹介した“これは経費で落ちません”，“蛍草，菜々の剣”などがあります。もちろん“エール”と“麒麟が来る”も観ています。あまりにも懐かしすぎて欠かさず観ている“未来少年コナン”も本日で最終回となってしまいます。今から40年以上も前のアニメですが，ストーリーも面白くてついつい最後まで観てしまいました。まだ，録画しただけで観ていませんが，昨日から始まった“閻魔堂沙羅の推理奇譚（土曜日23時30分～，全8回，中条あやみ主演）”も面白そうです。
今，放映されているのが金曜日午後10時からの“タリオ，復讐代行の２人”です。浜辺美波，岡田将生が主演のドラマなのですが，シチュエーションというか主人公の設定が“トリック”を髣髴とさせるものがあって，毎回楽しく観ています。必ずしもハッピーエンドではないのですが，浜辺美波演じる元弁護士の白浜真実と自称経営コンサルトと名乗る詐欺師の黒岩賢介が，依頼人からの法で裁けない相手に復讐するという話です。このコンビがトリックでの売れないマジシャン山田奈緒子（仲間由紀恵）と怪奇現象も科学で解明できると持論を持っている物理学を教える大学教授の上田次郎（阿部寛）とよく似ているのです。
トリックは，堤監督の作品ですが，調べてみるとタリオの演出をしている木村ひさし氏もトリックで監督を務めていたので，そのあたりのペーストがそのまま出ているのかもしれません。また，タリオの作者の蒔田光治氏も映画版トリックのプロデュースをしています。どおりでストーリー展開だとか場面設定がトリックと似ているのも頷けます。また，この２人は昨年劇場公開された“屍人荘の殺人”で監督と脚本を担当しており，主演が浜辺美波なのです。長年タッグを組んだ息の合ったコンビが紡ぎ出すこのドラマを演じているのが映画で一緒だった浜辺さんなので，面白くないはずがありません。トリック同様ちょっとくどいというか変なこだわりのようなものが随所に出てきますが，トリックファンであった私にとってはとても懐かしく観ることができます。このドラマも後2回で終わってしまいます。
この他，先月から始まった“ルパンの娘2”も毎回観ています。バカバカしいと思いながらついつい見てしまうのは何故なのでしょうか。深キョン見たさというところなのかもしれません。今回は，橋本環奈が名探偵コナンをオマージュしたような恰好で，小道具も同じ（原作者や日テレは文句言わないのか不思議ですが）ものが出てくるのですが，これもまたバカバカしくて，そこがまた面白いのかもしれません。
明日からは“監察医 朝顔2”も始まります。これは前作も見ていてとても好きなドラマの一つです。来年は東日本大震災から10年ということもあって，よいタイミングだと思います。そのあたりの展開も見逃せないと思っています。それにしても，フジテレビは今年“スーツ 2”や上記の2作品のように続編ものばかりとなっています。TBSやテレビ朝日もヒットしたドラマのシリーズ化が増えています。その点，NHKはチャレンジングなドラマ（NHKにしては）が増えています。チコちゃんみたいに民法のヒットメーカたちを連れてきているのもその一つの要因かもしれません。
