法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

ドタキャンのテレビ出演

 昨日,中央自動車道路の跨道橋の鉄筋不足のニュースについて書いたのですが,実はこの件について一昨日からいろいろありまして,今日はそれを書きます。日本橋上空の首都高の地下化と跨道橋の鉄筋不足については,ブログネタとしてちょうどよいので,少し調べてから書こうかななどと月曜日の午前中考えていました。そこに,学務事務からメールが届いて,某テレビ局から私に取材申し込みのメールが届いているので,転送しますというものでした。直接電話してくるパターンや学科事務に電話して私の方に転送してくるパターンもあるのですが,これまで急ぎの時は大体学務事務にメールが届きます。取材内容はまさに月曜日の朝調べようと思っていた跨道橋の鉄筋不足の件で,有識者に意見もらいたいというものでした。とりあえず,メールにあったアドレスに連絡して,具体的な内容と直接連絡したい場合には,小金井の研究室に電話してくださいという旨を送信しました。

 メールを送ってから10分も経たないうちに,某テレビ局のH氏(ディレクター?)から電話がかかってきて,今回の件で,明日の昼の情報番組に生出演してコメントしてもらえますかというものでした。翌日は講義があるので,何時くらいに局に入らないといけませんかと訊ねると,午前中からお願いしたいというものでした。気になっていたニュースでもあり,翌日の講義はオンデマンドにして,先方には出演する方向で考えたい旨を伝えました。H氏からは,NEXCOから速報が出ていて,今送るのでそれを読んでもらってコメントを送ってほしいといわれました。送られてきた速報を読んで,昨日書いたような内容を相手に送りました。

 昼食をとって,いつものようにお昼寝し始めたところでH氏からまた電話がかかってきました。朦朧とした頭で相手の話を聞くと,どうして今回のような鉄筋不足が起こったのか,元請けのO産業の管理責任はあるのかなど矢継ぎ早に聞かれたので,O産業がどういう会社かも知らないので何とも言えないことを伝えました。H氏からこの後,内容確認のために連絡を取りたいので,携帯の電話番号を教えてもらいたいといわれたのですが,普段持ち歩いていないので,夜8時くらいまでは大学にいるので,それまでに連絡取りたい時は研究室に直接電話してもらいたいと伝え,それ以降であればメールをチェックしているのでメールしてもらいたいと話しました。午後になって,H氏ではなく担当のM氏という人から,何回か電話がありました。元請けと下請けの関係や今回のように鉄筋を入れないことによるO産業のメリットなどあるのか聞かれました。最初,技術的なコメントをしてほしいという内容から労使関係や契約関係まで聞かれ始めたので,元請けから施工図面もらって下請けはそれにしたがって鉄筋くんだり,型枠立てたり,コンクリート打ち込んだりすること,鉄筋数本抜くメリットはないが,作業員の入れ忘れがあった可能性があること,ただし,元請けの現場監督が当然チェックする責任があること,グランドアンカについては,アンカボルトが鉄筋に当たってしまった可能性があるが,当然あたった鉄筋の位置の変更などは事業者及び設計者と協議しなければならないことを伝えました。M氏は納得したような口調でしたが,何回も電話してくるので,番組に取り上げるかどうか揉めているのではないかと思いました。

 夜帰宅してメールを見ると,H氏から連絡が入っていて,まだ結論が出ていないが,決まった場合は明日の朝,タクシーで自宅まで迎えに行かせますという内容でした。なんとなく,今回のテレビ出演はなさそうだと思ったので,家族にも話しませんでした。就寝前にメールを見たところ,H氏から連絡が入っていて,結局今回取材の鍵となる下請け業者からの告発文の信ぴょう性について確認取れなかったので,見送りしますというものでした。まあ,想定していた通りの展開となったので,誰にも言わなくてよかったと思いました。火曜日の朝一で授業予定通り行う通知をしなくてはと思いながら寝ました。