法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

雑誌作成の大変さ

 昨日は,土木学会誌の特集記事の番外編(実は自分が一番やりたかった企画)について書きました。中々普段ではお会いできないような方に話を伺えるのはすごく面白いというのを手塚監督へのインタビューで感じた次第です。実は,このことが縁でいろいろな方たちにお話を伺う“この人に聞く”という記事のところに関わらせていただくことになったのですが,それらについてはまた別の機会に書きたいと思います。

 土木学会誌の2005年度の全国大会に向けての特集については,部会内で色々意見を出し合って(私などは折角なので都知事(その時は石原慎太郎氏が都知事でした)に記事を書いてもらったらよいなどと結構突飛なことを提案したのですが,当然ですが却下されてしまいました),以下のような企画案(一部抜粋)を編集委員会に提出しました。

 

“今回のテーマである“都市再創造のための提言”は,例えば都市を再生するのではなく再創造するとは何なのか,都市再創造によって都市はどのような姿となるべきなのか等,いろいろな意味を含んだテーマであること,都市のあるべき姿のイメージというのは,一人一人異なっているということから,読者の皆さんに“都市再創造の提言はこれです”と一義的に示すことは非常に難しいといえます.そこで,都市再創造という言葉が持つ様々な切り口のうち,本特集では敢えて都市再創造を真正面から見据えたものとせず,過去から未来という時間軸を切り口として,できるだけ土木に直接関わっている人ではない方々に,都市のあるべき姿もしくは都市がこのようになってほしいという希望をベースに意見を述べていただき,特集号にしていきたいと考えています.

 特集内容は,過去における都市再創造として1編(インタビュー),過去から現在への都市形成について地図情報の観点からまとめたものを1編(記事),これからの都市再創造として2編(インタビューと記事),都市の再創造の裏にある都市の破壊に関して1編(これは昨日書いたように巻頭部分にもっていかれました),都市のあるべき姿を求めてと題した座談会を1編に,企画趣旨と特集を終えての記事を加えたものとします.“

 

 この企画で特集を組むことになり,私はすべての記事の担当者の選定,インタビュー,座談会の司会・進行をすることになりました。大学の業務の他に行わなければならなかったので,結構大変でしたが,先に書いたようにインタビュー自体はある程度こちらサイド(部会)で決められたので,楽しみでした。

 過去における都市再創造については,京都市美術館の館長のM氏に京都まで行ってインタビューすることになりました。私とN氏の二人で新幹線に乗って京都まで行きました。この内容については,明日以降書きたいと思います。もう一つのインタビューは,人口減少社会における都市再創造というテーマで政策研究大学のM氏に行うことになりました。M氏は人口減少社会に関する著書もあり,青山にできたばかりの政策研究大学防衛省や東大生研があった場所の跡地)まで行きました。過去から現在への都市形成については,身近なところで学科の当M教授に記事を依頼しました。未来の都市再創造(ユビキタス情報社会)については,(株)日立総合計画研究所のS氏に記事の執筆を依頼しました。

 私は,元々寺社仏閣を見て回るのが好きだったので,M館長にお会いするための予備知識として館長が書かれている著書をいくつか読み,ますますお会いするのが楽しみになりました。人口減少社会の本も購入して読みましたが,今まで全く知らなかった(興味がなかった)分野なので,この本もとても面白く読むことができました。

 明日は,先に書いたように京都への出張について少し書きたいと思います。