法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

「ミニ特集」での出張

 土木学会誌の編集委員としての初仕事である「ミニ特集」ですが,ひとりでインタビューに行って,レコーダでインタビュー内容を録音し(さすがに書き起こしは大変なので,それは専門の方に行ってもらいました),インタビューした方の写真を撮ったり,関連する施設の写真撮ったりと結構大変でした。

 最初に,能登への取材のために羽田からA320(166人乗り)に乗って,能登空港に向かいました。平日のお昼時であったので,乗降客もそれほど多くなく,羽田の賑わいのようなものはありませんでした。いかにも地方の空港といった趣でした。空港で担当の方と待ち合わせて,役所に向かいました。そこで1時間ほどインタビューしました(記事は学会誌のバックナンバーを読んでもらえればと思います。2006年2月号)。インタビューが終わって,帰りの便まで4時間(能登は1日2便)くらいあって,空港で時間つぶしていようかなと思っていたら,担当者の方が“私の車でよかったらお貸しするので,輪島まで行って来たらどうですか?30~40分で行けますから,折角ですし輪島の街も宣伝してくださいよ”と言われ,時間もあるしと思い,車を借りて輪島の街までのドライブをしました。平日の午後でお客さんはあまりいませんでしたが,のどかな雰囲気が味わえました。車をそのまま担当者の方に渡して,今度は助手席に移って,空港まで送ってもらいました。半分仕事,半分観光のような取材でした。

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2005年当時の能登空港

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2005年当時の輪島の街

 その後,今度は神戸まで新幹線で(まだ神戸空港が開港前なので)行きました。授業か教授会か忘れましたが,神戸に着いたのは夜9時過ぎで食事をする場所があんまり開いていなくて(神戸牛食べようと思っていたのですが,閉まっていました),ファミレスで簡単な夕食を食べてホテルにチェックインしました。翌日,朝一番で神戸大学まで行って,計画の先生のK教授に神戸空港ができることで,人の流れや流通などがどのように変化するかや空港の魅力などをお聞きしました。その中で,神戸空港の魅力として,空の玄関と海の玄関とが一体となった都市ができたことで,産業の立地や人との交流の拡大などを潜在的に上げてくれること,新幹線に比べて夜9時に羽田を出てもその日のうちに帰れることなどを挙げられていました。なにせ空港から三宮まで10分ほどで行けてしまうのはとても魅力であると仰っていました。他にもいろいろ神戸空港ができることによる魅力について話されていますが,興味のある方はこちらも学会誌のバックナンバーを読んでみてください。K教授のインタビューもそこそこに,三宮にもどり元神戸市長のお話を聞きました。神戸空港誘致を推進された方のお話も是非伺っておきたかったからです。いろいろお話を伺えて,観光もせず新幹線で東京に戻りました。

 このほか,神戸空港に就航するスカイマークの広報の方に記事を書いて頂いて,ミニ特集としました。企画からインタビュー,写真撮り,記事の校正まで全部ひとりでこなすのは非常に大変でしたが,雑誌を手に取った時の達成感は今でも忘れません。でも,これが日常の仕事だったら,きっとすぐにギブアップしてしまうと思います。