法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

土木の映画を撮ってみたい!

 土木学会誌の特集の主査を任された号の編集後記に,実は本日のタイトルである“土木の映画を撮ってみたい”について書いています。もう13年前の話なのですが,ストーリー自体は今でも行けるのではと思っています。土木の映画を撮りたいと思ったのは,編集後記では某大手予備校のインタビューを受けてからと書いたのですが,実はそう思い始めたのは,映画“スウィングガールズ(2004年公開,監督:矢口史靖,出演:上野樹里貫地谷しほり本仮屋ユイカ平岡祐太他)”を観た時,男臭い愚直な土木の映画よりも笑いあり,涙あり,最後は感動ありの矢口監督が撮られたような映画を撮ってみたいと漠然と思ったのが最初です。

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スゥイングガールズ

 以来,土木の映画を撮るなら矢口監督に撮ってもらいたいとずっと思っています。今でもそれは変わっていません。その後のハッピーフライト(2008年公開,監督:矢口史靖,出演:綾瀬はるか田辺誠一時任三郎吹石一恵他)やウッジョブ(2014年公開,監督:矢口史靖,出演:染谷将太長澤まさみ伊藤英明,優香他)のような職業をテーマにした映画を撮られているのを見て,自分の目に狂いはなかったと自己満足しています。

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ハッピーフライト

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ウッジョブ


 映画のストーリーというか,最初に思い描いた映像はエンドロールでうら若き女性土木技術者が橋梁(斜張橋の主塔,吊橋ではほとんど鋼になってしまうので,コンクリート屋としては,主塔までコンクリート製が多い斜張橋にしたい)の主塔の天端に立って(当然,作業着,ヘルメット,安全帯,トラチョッキ姿),ピースサインしているものでした。この画を撮りたいと思ったのは,以下に示す編集後記の冒頭でも書いているのですが,ある委員会の委員長の娘さんがゼネコンに入社して,現場で撮った写真を見せていただいた時に頭に閃いたものです(娘さんは,結婚されてお子さんも2人いらっしゃったと思います。今は本社で内業をされています。先日,委員長にお聞きしたら何時でも現場に出られる用意はありますと言われていたそうです)。

 “ある委員会の後の懇親会(飲み会)で,土木技術者として著名な方が徐に一枚の写真を取り出し,嬉しそうな顔をしながら居合わせた委員の人たちに見せて回っていました。それは,うら若き女性がヘルメットと作業着姿で現場らしきところでにこやかな顔が写っている写真でした。「うちの娘なんです。土木技術者になりたいといって,建設会社に入ったんですよ。」とお話されている顔は,何か誇らしげであった。親の仕事に子が誇りを持てることこそ今回の特集のテーマであり,まさにそれを地で行くような光景であった。”

 ジョージ・ルーカスインディ・ジョーンズの映画を造りたいと思ったきっかけについて,何かの映画雑誌で読んだことがあるのですが,確か西部劇のような活劇を取りたいのと,馬から相手に飛び乗るシーンを撮りたかったからだったように記憶しています。一つのシーンからあれだけ壮大な映画を作製してしまうのですから,凄いとしか言いようがありませんが,私もこのエンドロールのシーンから話を膨らませていきました(妄想が膨らんだといった方がよいかもしれません)。次回は,その妄想で膨らんだストーリーについて書きたいと思います。

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インディ・ジョーンズ 失われたアーク