法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

タミヤ模型の社長へのインタビュー

 土木学会誌編集委員になって,最初の仕事のミニ特集が終わった後,他の委員の特集の文章校正や企画の打合せ,モニター対応などを行っていました。以前,手塚監督へのインタビューの際にお世話になった学会のN課長から,“この人に聞く”でどなたか候補の方がいらっしゃったら教えていただけますかといわれており,ものづくりという点からタミヤ模型の社長などどうでしょうかとお話したことがあります(自分自身,子供のころからの憧れである二つ星の会社の社長に何時かお会いしたいという気持ちもありました)。

 手塚監督とのインタビューが記事になったとき,学会誌に相応しくないという意見がいくつかあり,土木に直接関わる方でないと採用されないと思っていましたが,編集委員会で以外とあっさり承認されました(N課長がいろいろ動いて頂いた結果と後から知りました)。

 その後,N課長の方でタミヤ側と交渉していただき,2006年の10月に念願叶って,タミヤ本社でインタビューできることになりました。私は,元々特集班でしたが,前回の手塚監督の件もあり,このインタビューは是非私にさせてもらいたいと半ば強引にお願いして実現することができました。

 取材日前日は,年甲斐もなくなかなか寝付けませんでした。子供が遠足や運動会前日になかなか寝付けないのと同じ気分でした。当日は,午後静岡駅でN課長,カメラマンの方と待ち合わせて,タクシーでタミヤ本社に向かいました。遠くに二つ星のマークが見えた時は,感極まって思わず泣きそうになるくらいでした。受付の方に案内されて会議室に向かい,しばらくすると広報の方と一緒にタミヤ社長が入ってこられました。自分自身相当に緊張していて,何から話を切り出したらよいかわからなくなるほどでした。

 インタビューはどうしてプラモデルの会社を始められたかから始まり,世界のタミヤとなったMMシリーズのこと,ミニ四駆が生まれたキッカケやこれからの模型業界など,学会誌の取材というよりは,自分が聞きたいことばかり聞いていたように思います。1時間ほどでインタビューが終了し,その後タミヤの歴史が分かる歴代の模型が並ぶ展示室に案内されて,これも作りました,あれも作りましたと興奮しながら話をしながら見て回りました。その後,記念写真を撮ってお土産に完成品の戦艦大和自衛隊の装甲車を頂きました(研究室に今も大事に飾ってあります)。

 最後,入口まで来ていただき,ご挨拶して静岡駅に向かいました。そして,夢見心地で帰りの新幹線に乗って帰京しました。

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タミヤの社長との記念撮影

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土木学会誌の掲載記事(2006年12月号)