法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

土木関係者の話(コラム,続き)

 土木技術者が旦那さんである奥様達のコラムは,読んでいても思わずホロッとしてしまう内容です。皆さん良き理解者で,ご主人の仕事に誇りを持っておられます。私なぞ嫁さんがどう思っているのかなどとても怖くて聞けません。皆さん,本当によくできた奥様たちです。そのいくつかを紹介したいと思います。

 

・建築がおしゃれでメジャーな感じなのに対し、土木は解りにくく、土という字がつくだけで汚いマイナーなイメージ。でもこれからは土や木を大切に,地球を守る仕事が大切になってゆく。土木という言葉も明るいものになって欲しい。

・結婚前は土木と聞いてもピンときませんでした。でも道路,橋など当たり前の日常が土木技術に支えられていると知り,そのスケールの大きさに驚きました。日本の土木技術と比べると,海外の橋が粗末に見える事があります。

・私には、土木技術に関する専門的な知識はありません。私が知っているのは、夫が道路の建設・管理に携わっているということだけです。しかし、夫がその一端を担った道路を走るとき、橋を渡るとき、息子に父親の仕事の偉大さを伝えることの出来る誇らしい仕事だと思っております。

・主人の仕事はすばらしいと思います。なぜなら土木は今の私達が良くなるだけでなく、それが後生に残っていくからです。とても大変な仕事だと思いますが、これからもがんばって下さい。

・私の主人は橋梁メーカーに勤務しています。現場での仕事はとても大変そうでしたが、橋が完成した時の主人の顔はとてもいい顔をしていました。これからも色々な橋を架けて、そこへ私を連れて行ってほしいものです。

 

 もちろん,皆さんは土木と全く無縁の方たちだと思います。だからこそ,ご主人の土木の仕事に触れて素直な気持ちで土木が素晴らしい仕事であると感じ取られたのではないかと思います。ここには書かれていませんが,単身赴任でほとんど家にいないご家族もあるでしょうし,毎日朝早くから夜遅くまで仕事をして,お子さんたちとの触れ合いの時間が取れないご家族もあるかもしれません。でも,皆さんのコラムを読んでいるとそんなことをお首にも出されていません。昨日も書きましたが,土木の仕事は本当に誇れる職業だと思っています。面に出ることなく,人々の生活の支えに徹している土木の仕事を少なくとも家族の方たちがしっかり見守っている様子が目に浮かんできます。今ブログで書いている”この橋の向こう”は女性が主人公ですが,家族の絆をテーマにした土木の映画を次に書いてみたいと思っています。結構これまでにこの手の映画はありますが,少し視点を変えて土木技術者だから語れるという内容で書いていければと思っています。どこぞの建設会社のコマーシャルではありませんが,地図に残る仕事をテーマにそこで奮闘する男たちとそれを支える家族たちの心温まるヒューマンストーリー(書いているだけで涙腺崩壊しそうです)を書きたいと思います。