法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

秋学期始動

 先週の金曜日の9月18日から秋学期前半(デザイン工学部でのこれまで呼び慣れている言い方をすればC期となります)が始まりました。今年は,コロナ禍で夏休み期間中も集中講義が行われた関係で,休みのないままでずっと授業している感覚です。私は,これまでA期とB期でそれぞれ授業を分けて行っていたのですが,新カリキュラムになってA・B期(春学期)において通期でコンクリート工学及演習を教えることになりました(今年度は,コロナ禍で講義資料配信と演習問題の配信・回収を14回繰り返すだけでした)。毎年A期に行っていた工学実験1は,以前書いたように当初実習科目ということで,夏季集中で対面授業を行う予定だったのですが,大学側(小金井キャンパス)が対応できず,結局オンデマンド及び双方向でのオンラインを組み合わせた授業となってしまいました。学生も映像見せられるだけなので,実習科目といいながら実感できなかったと思います。せめてVRくらいできたらよいのですが,そんな施設は大学にないので,授業の質を十分確保できたかどうかわからない状況です。やはり,実験は実際に手で触って,音を聞いてというように五感に訴えるようなものにしないと意味がないように思います。秋学期から,学部3年生はゼミナールで各研究室に配属されるので,せめて私の研究室に配属された学生だけでも工学実験1で行ったものを体感させたいと思っています。少なくとも骨材試験,材料準備,配合設計,練混ぜ,供試体の作製,強度試験の一連のものはしたいと思っています。4年生になってこれらができないと研究自体も進まなくなってしまいます。また,例年であればいろいろな現場や研究所,工場などの見学を行うのですが,今のところ建設会社の研究所の見学は何とかできそうですが,その他の工場などは今のところ許可が得られておらず,返事待ちの現場に期待しているのですが,これも難しいと思っています。

 この他,秋学期からはコンクリート技術,基礎ゼミナールが始まります。コンクリート技術は,これまでD期の科目で月曜日の午前中(1・2時限)に行っていたのですが,朝一の選択科目は受講者が少ないので,できるだけ2限目以降に開講することとなり,C・D期の火曜日の2時限に変更となりました。C期(9月中旬~11月中旬)の時期は国内外の学会などがあるので,できるだけ講義を入れないようにしていましたが,これでC期も授業やることになってしまいました。今年は,オンライン授業ですので,受講生がZOOMに入ってこちらが資料を見せながら話すことになります。ビデオ切られていたら,離籍していてもわからないので,どれくらい授業きいているかわかりませんが(対面でも半分以上寝ているので,あまり変わらないかもしれません),これも新しい授業スタイルなのかもしれません。

 もう一つの基礎ゼミナールは,新しく開設した科目で2年生を対象とした科目です。これまで1年生の導入ゼミナール,3年生のゼミナールとゼミナール科目が1年生,3年生にあったのですが,2年生にはそういった科目がなかったので,実際に専門分野への意識付けや研究室でどんな研究が行われているのか,2年生のうちから知ってもらうのがよいのではないかということで開設したものです。さらに,大学院進学の動機付けにも役立てたいと思っています。火曜日の午後にあるのですが,初回から3回目まで各研究室の紹介を行うことになっています。私がトップバッターで話をすることになりました。研究室の研究内容や大学院進学後に院生に進めている海外での学会発表を中心に話をしていこうと思っています。1人でも興味を持ってくれる学生がいればよいのですが・・・。