法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

夏季集中講義

 今年は,コロナ禍の影響で春学期は全てオンライン授業となりました。最初は手探り状態から始まったのですが,最近では多くの先生たちも慣れてきて,普通にリモートで授業されているようです。私は,最初の大学の方針に従ってオンデマンド式で行いましたが,春学期後半のコンクリート工学はリモートで行ってもよかったかなと思ったりもしました。

 さて,オンラインでの授業が難しい科目については,今週から市ヶ谷で対面授業が始まっています。RC構造デザイン実習という科目(昔の設計・製図)も,設計計算については,事前に資料配布して進めたのですが,図面作成(CAD)及び模型作製は流石に対面でないと難しいので,今週から来週にかけて集中的(1時限~4時限)に行う予定にしています。

 講義自体は,非常勤の先生のI氏とO氏にお願いしていますので,直接私が講義することはないのですが,来週から模型製作が始まるので,ガイダンスを兼ねて教壇に立たないとなりません。今週始めに市ヶ谷の方に様子を見に行ってきました。教室内は,席を一つずつ空けて学生たちが着席し,フェースシールドとマスクを着用しての聴講なので,そんなに密になってはいないのですが,何か雰囲気が息苦しい感じがしました。来週は,都市スタジオという比較的広くて作業等ができる教室に移動して模型作製することになっています。グループ形式で行うので,どうなるか分かりませんが,うまくいけばと思っています。

 一方,8月の後半には,工学実験1という学部3年生を対象に学生実験を行うのですが,当初小金井において対面で行う予定だったのですが,大学側から小金井は夏季休暇中授業の予定がないので,実施が困難(大人数を受け入れるための検問が難しいなどの理由)である旨を先月急遽言われて,どうしたものかと考えたのですが,事前に実験の手順を動画作成することにしました。動画作成には,研究室の大学院生,学部生総動員で行うこととしました。出来上がりましたら,皆さんにも見ていただけるような方法を考えたいと思っています(FacebookInstagramなどでの公開を考えています)。また,ちょうどよい機会なので研究室紹介ビデオも作成しようと思っています。こちらも完成しましたら,Instagramなどにアップしたいと思います。学部生にもなかなかの役者がいますので,面白い紹介ビデオが出来上がると思っています。

 いずれにしても,実験手順のビデオ撮影はお盆休み中に行うことになりそうなので,結局夏休み自体なくなってしまいそうです。まあ,夏休みは卒業研究が一番進む時期でもあるので,特に気にもならないのですが,学生たちと飲みに行くのも間々ならないので,ちょっと寂しい気もします。学生自体も大変ですが,準備をする教員たちも大変だということを知ってもらいたいと思っています。授業もしないで楽していると思っている人たちもいるかもしれないですが,リモートやオンデマンドにするためにいつも以上(数倍の量)の講義資料やレポート作成を行わなければならないことも知っていただければと思います。また,学生に十分内容理解してもらうために,相当量のレポート課題を出してしまっていて,学生たちも大変な思いをしているかもしれません。さらに,それを採点補助してくれている大学院生も大変な思いをしています。

 私自身,これから新しい授業体系を模索していくつもりでいます。どんな大学ライフになっていくのか分かりませんが,これをチャンスと捉えていくことも大事かなと思っています。