法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

モリナガ・ヨウの土木現場に行ってみた(沖縄編)

 土木学会誌の“モリナガ・ヨウのぶらっとぉ土木現場”の取材で,北海道に行ったので,今度は沖縄に行ってみたいですねとモリナガさんと話をしていたところ,編集委員のT建設の方から,“沖縄で現在ダムの建設を行っているので,どうですか”と言われました。ダムの取材はまだしていなかったので,これも二つ返事でお願いしました。実は,この取材で初めての沖縄の地に足を踏み入れることになりました。前職の建設会社では沖縄を除いて日本国内のすべての都道府県に行っていたのですが,何故か沖縄に行く機会に恵まれないままでした(何度か行く予定があったのですが,ことごとく別件が入ったりしてキャンセルとなっていました)。そんなことあって,ダムの取材でしかも沖縄ということで,取材に行けるのがすごく楽しみでした。

 取材は,2007年の7月初旬で,かなり暑いとのことでしたが,梅雨が明けて台風が来る前に取材したいということで,この時期となりました。二人羽田空港で待ち合わせして飛行機に乗り,いざ沖縄へという気分で搭乗しました。那覇空港に降り立ち,一歩外に出ると気温というよりは湿気がすごいというのが第一印象でした。取材現場は名護からさらに車で1時間以上かかる場所ということで,とりあえず名護まで行くことにしました。二人でレンタカーを借りるという頭がなかったので,名護行きの高速バスに乗っていくことにしました。高速バスといっても高速道路を走る路線バスのようなもので,名護まで1時間半近くかかったと思います。途中で小学生が乗ってきたりして,話をしたら通学に使っていると言っていました。沖縄恐るべしと思った次第です。

 名護のバスセンターというかただの広場のようなところで下されたのですが,二人とも全く土地勘がないので,どうしたらよいかわからず,住宅がある方にとりあえず歩いていきました。着いたのが17時過ぎだったので,ホテルに行く前にどこか食事していきますかと話をしていたのですが,住宅ばかりでお店が全く見つかりませんでした。ようやく定食屋のようなお店を見つけ,そこで二人してまずはビールを飲みました(暑い中結構歩いたので,相当に喉が渇いていました)。後は,沖縄に来たのだから沖縄料理を食べましょうとジーマミー豆腐や名前を忘れてしまいましたが,焼き魚などを食べたと思います。店でタクシーを呼んでもらって,ホテルまで行きました。ホテルに着いたのが20時過ぎだったのですが,二人とも何故かとても疲れていて(初めての沖縄で気疲れしたのかもしれません),チェックインするとそのまま部屋に入って寝てしまいました(折角オーシャンビューがきれいなホテルだったので,ラウンジにでも行けばよかったのですが,それさえも億劫で行きませんでした)。

 翌日,ホテルで朝食を済ませ,T建設の編集委員の方と待ち合わせし(前日別の用事で一緒の行動はとっていません),沖縄開発局が用意してくれた車に乗って,現場へと向かいました。途中,道路脇に柵のようなものが張り巡らされていたので,モリナガさんが“あれは何ですか?”と尋ねられたところ,“マングースがこれ以上北上しないようにしている柵です。マングースは,ヤンバルクイナなどの野生動物を捕食してしまうものですから”と説明していただきました。マングース自体は,元々ハブなどの駆除のために連れてこられたものですが,今ではそのマングースが害獣となってしまっていることに,何か人間のエゴのようなものをその時感じました。この続きは次回とします。