法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

ゼミナール(その5)

 12月10日(木)のゼミナールは,清瀬にあるO組の技術研究所の見学に行ってきました。ゼミナールでは,建設会社の技術研究所に毎年行っています。以前はずっとK社の技術研究所に行っていたのですが,何となくマンネリ化(以前勤めていたこともあって,自分自身あまり新鮮味を感じなかったからかもしれません)になっている気がして,10年くらい前からK社,O組,S社の3社の技術研究所をローテーションするようにしました。他にも技術研究所はあるのですが,木曜の午後の半日で見学に行くのに利便性のよい東京都内の3社としました。昨年はK社に行ったので,今年はS社かO社になります。ただし,このコロナ禍で見学自体できるかどうかわからなかったので,とりあえずO組の知り合いのIさんに見学の可否を聞いてみました。暫くして返信があり,10名以下であれば見学は可能との回答でした。ただし,このコロナ禍で全員が所内を移動することはできないので,5名ずつ2グループに分けての見学でもよいですかといわれたので,見学させていただけるのであれば全然構いませんと返答しました。前回何時O組の研究所の見学に行ったのか調べてみたら,4年前でした。2018年は,在外研究でパリに行っていたので,その年のゼミナールを他の研究室の先生にお任せしており,1回抜けたことから,ちょうど順番的にもよかったと思っています(ローテーションの順番であっても,相手が受入できないと他のところに代えざる負えないのです)。当日は,午前中に打合せがあったので,それが終わると急いで大学を出ました。東小金井のキャンパスからは直線距離でみると比較的近いのですが,電車やバスを利用すると結構時間がかかります。東小金井から西国分寺武蔵野線に乗り換えて,新秋津で降りて徒歩で西武線秋津駅まで行き,一駅乗って清瀬に着きます。そこから,バスで10分ほど乗ってO技術研究所前のバス停で降ります。車だったら20分ほどのところなのですが,乗り継いでいくと1時間以上かかります。O組技術研究所は,周囲が畑や林などで囲まれた場所で,自然一杯の場所です(悪く言うと周囲に何もありません)。正門を入るとなんとなく近未来的な建物が整然と並んでいます。30年近く前にもLNG地下タンクの共同研究で,しょっちゅう来ていたのですが,その頃は田舎の工場みたいな建物群でした。ここ10年くらいで新しくなり,とてもスマートな建物群(建設会社の研究所というよりもどこか化学メーカや先端機械メーカの研究所といった感じです)になりました。前回の見学から新しくなったものは,3Dプリンタで造られたシェル型のベンチで,これまでのコンクリート構造物ではできないような不思議な形をしたものだした。

 ちょっと近未来的な研究所の建物でるためか,前回見学した時は“下町ロケット”のロケに使われたとの説明を受けましたが,今回はさらに“アンナチュラル”及び“MIU404”のロケにも使用されたとの説明を受けました。折角なので,アンナチュラルで石原さとみさんらが記念写真(研究所内にサインとともに飾られていた写真)をした場所で写真を撮ってもらいました。次回O組の技術研究所に訪れた時は,どんな番組が増えているか今から楽しみです。もちろん最先端の技術を色々見るのも楽しいですが,そちらの方もなんとなく気になります。

f:id:hoseiconcrete:20201212100742p:plain

3Dプリンタによるシェル型ベンチ