法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

この橋の向こう(新入社員編(トンネルチーム))

 トンネルチームに配属になって1週間が経ちました。この1週間は計算書のコピーや計算結果の値のチェック(チェックの仕方を教えてもらい,それに従って行いました)をしたり,CADの練習と簡単な図面の作成などをしたりしていました。真理子にとっては,単純作業ばかりでちょっと退屈なものでしたが,自分がいままでやったことのない計算や作業が多かったので,黙々とそれらを行っていました。仕事は,定時前に終わってしまうので,そのまま定時で帰宅していました。先輩社員たちは,昼間は打合せや出張などでほとんど誰もいない状態で,課長と真理子だけがデスクに座って仕事しているという場面にしたいと思います。真理子が帰ろうとする定時の時間前になると,打合せや得意先など行っていた先輩社員たちが会社に戻ってきて,真理子が帰るのと入れ替わりに,自分のデスクで仕事を始めます。課長から“今週は皆大事な案件で飛び回っているので,君の歓迎会は来週あたりにするよ”と言われました。皆さん,大変だなと思いながら,何となく後ろ髪惹かれる想いで退社しました。友里恵も優子も似たり寄ったりで,大体三人で帰りにお茶して帰るのが日課になってきました。お茶をしながら,今日会社であったことや何処どこの部署の誰々さんがかっこよいとか,経理の何々さんは上司と不倫しているみたいという噂を聞いたなど他愛もない話をして(ちょっとおしゃれなカフェでの撮影ができればと思います。やはり青山や代官山辺りになるのですかね),友里恵と二人で寮に帰ります。寮に戻ってシャワーを浴びて,寮の食堂で夕飯をとります。食堂には,新入社員や事務の女子が数人いるくらいで,ほとんどの人はまだ会社にいて仕事しているという設定にしたいと思います。

 部屋に戻った真理子は,寝るまでの間語学の勉強をするのを日課にしているという設定にしたいと思います。国際会議で語学の大切さを身に染みて知った真理子であり,将来海外での仕事を是非したいと思っているので,今のうちにしっかり勉強しておこうと思い立ち,毎日数時間勉強をすることにしたのです。数年したら,仕事が忙しくてそんな時間もきっと取れないだろうから,できる時にやろうと決心したのです(この辺りの真面目な真理子の一面を出したいと思います)。

 次の週は,トンネルグループの内部打合せに一緒に出席するように課長から言われます。会議室に行くと,課長から“真理子君,打合せの議事録作成を頼みます”と言われます。真理子は,打合せでの皆の発言を一生懸命記録し,打合せ後にそれらをパソコンに打ち込んで,プリントアウトしたものを課長に持っていきました。すると課長がそれを受け取るや否や中身も読まずに“真理子君,打合せの内容を全部書いても仕方ないよ。打合せで決まったことを簡潔にまとめなさい。こんな長い議事録渡されても皆読まないよ”と言われました。真理子にとっては,その一言がとてもショックであり,自分の未熟さが恥ずかしくなりました。一言一句聞き漏らさないようにして取ったメモをそのまま打ち込んでも,確かにそれを読んで何が決まったか理解するのは,忙しい先輩社員たちにとって時間の無駄だということが全く分かっていませんでした。自分で,そのメモを何度も読み返して,議題に上がったことと,何が決まったのか,未決のものは何か整理して,用紙一枚にまとめて,再度課長に持っていきました。課長から,“今度はよく整理されているね。これからもこの調子で頼むよ”と言われました。結局,議事録作成に丸一日かけてしまった真理子は,課長からそういわれても素直に喜べませんでした(このあたりの表情がうまく撮れればと思います)。