法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

ブックスキャロット

 毎月13日は,私が愛読している模型雑誌の発売日です。昨日は,午後から学会誌の取材で学外に出る予定だったので,現場に向かう途中にいつも購入している本屋さんであるブックスキャロットに寄ってから行こうと思いました。ブックスキャロットは,東小金井駅の北口側のロータリーの東側にあります。以前は,法政大学の前の通りで,ローソンの近くにあったのですが,十数年前に駅の近くに移転しました。ブックスキャロットに寄るので,少し早めに出て,ブックスキャロットに向かいました。店の近くに行くと,シャッターが閉まっていました。確か年中無休だったと思ったのですが,非常事態宣言も出ているので定休日でも設けたのかなと思い,店の前まで行くと貼紙がしてありました。“12月31日をもって閉店します”というものでした。その時,模型雑誌がブックスキャロットで買えないので,何処か別の本屋に行かないと行けないという思いと,来月から何処で購入したらよいのかという思いが頭の中を錯綜していました。貼紙には,24年間ありがとうございましたという文言もありました。私が大学に赴任してから20年ですから,赴任する少し前に以前の場所でお店を始めたことを知りました。このブックスキャロット,意外と品揃えが良くて(私の趣味関連の本が結構充実していました),模型雑誌だけでなく,歴史関係の雑誌や仏像関係の雑誌などもよく購入していました。定員さんは結構不愛想で,昨年コロナ禍で会計のところに間隔を空けて並んでいたのですが,前のお客さんの真後ろに立たずに少し横にずれて並んだら(間隔はちゃんと空けていました),“ちゃんと後ろに並んでください”と怒られたことがあります(三十代くらいの女性)。また,料金を支払う時も袋入りますかと言われたので,手を振っていらないと意思表示したのですが“いるんですか,いらないんですか”と怒られました。すごくツンデレの定員で,普通だったらこんな店で二度と買わないと思うのですが,東小金井界隈にはブックスキャロット以外ですと,T書店というのがコメダ珈琲店の向かい側にあるだけで,この店は私の趣味の本がほとんど置いていないので,全く利用していません。今後は,T書店で取り寄せしようかとも思ったのですが,取り寄せであれば生協に頼んだ方が楽ですし,1割引きで購入できるので,今後はそうしようかと思っています。それにしても,身近なところから街の本屋さんがなくなっていくのはとても寂しいものです(私の家の最寄り駅の西調布駅周辺も二十年以上前から本屋がありません)。時間があるときにフラッと立ち寄って面白そうな本などを探すのが結構好きだったのですが,またひとつそういう楽しみの場所がなくなってしまいました。今は,ネットで購入する人が増えているのかもしれませんが,本屋に行って思わぬ本の出会いという楽しみがネットでは体現できません。確かに家にいながら欲しい本が手元に届くのは便利なにのですが,本を購入するというのは,それだけではないような気がします。自分の目で見て,気に入って(ジャケ買いみたいなもの)購入して,その後その分野の本や作者にはまってしまうということがあります。私も“地球を継ぐもの”というジェームス・P・ホーガンの本をたまたま本屋で見かけて,ホーガンファンになってしまって,彼が出している本はほぼ全て(翻訳されたものですが)読みました。私の著書の“コンクリート崩壊”について,本屋でたまたま見かけて購入しましたという方が結構いました。私のようなものが書いた本は,ネットではまず引っかからないので,本屋で見かけて買ってもらったと言われた時はとても嬉しく思いました。