法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

お掃除ロボット

私の家では,現在室内犬(チワワ)2匹を飼っています。最初は犬を飼うこと自体反対していたのですが,妻と娘がどうしても欲しいといって聞かなかったのです。それでも駄目だと言い続けていました。実は,中学1年の時に母の姉(叔母)が番いでシャム猫を飼っていて,最初に生まれた子は知り合いのところで育ててほしいと叔母が言って(時々会いに来たかったのだと今では思っています),半分強引に私の家に連れてきたのです。血統書付のすごくきれいなメスのシャム猫で,家に来てからは就職で実家を出るまで家にいるときはほとんど私の膝の上で寝ているような猫でした。

私が就職して4年目に実家から電話がかかってきました。飼っていたシャム猫(マリという)が亡くなったという知らせでした。数日前から食事をほとんどとらないで,自分の寝床でじっとしていたそうなのですが,亡くなる日は珍しく父の膝の上で寝ていたそうです。最期は父の膝の上で一声ニャーと鳴いてその後動かなくなったそうです。17年の生涯でした。私が就職して東京に行ってからは,毎日私の部屋の前でしばらく鳴いていたそうです。私もずっとかわいがっていたので,それ以後動物を飼うことにはどうも抵抗がありました。子供が小さい時には,金魚を飼ったり,ハムスターを飼ったりしていましたが,向こうがなつくということもなかったので,特に飼うことに対して抵抗はありませんでした。

ある時,娘が子猫を拾ってきてどうしても飼いたいといったときは,正直抵抗があったのは事実です。それでも飼いたいということで飼い始めたのですが,1週間経った時に自分でつないでいたひもに絡まって死んでしまいました。子猫なので自由にさせていたらよかったのですが,家の中を動き回るのを妻が嫌がって,紐に繋いでいたようです。その姿をみてもう動物をこの家で飼うのはやめようと決心していたのです。それが,突然我が家に犬がやってきたのです。確か,2001年の長嶋監督の引退試合を息子と観に行って,家に帰ってみると小さなぬいぐるみのような子犬(チムニーと娘が名付けていました。クリームがかったロングコートのチワワ)がよたよた歩いているではないですか,あれほど飼わないといったのにと妻と娘にいったのですが,後の祭りでした。

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チムニー

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チムニーとチャイ

それから19年,つい3年前まで元気で家の中を走り回っていたのですが,最期は脳に障害が出て,動物病院で私の膝の上で息を引き取りました。享年16歳6ヶ月の生涯でした。実は,その5年前に妻と娘が“チムニーが死んだら,お父さん立ち直れなくなるから,もう一匹飼うことにした”というのです。近所のお花屋さんでチワワの子が産まれて,一匹引き取って欲しいといわれていたようです(チャイという白いロングコートのチワワ)。その後,先住犬だったチムニーが亡くなって,1年後に生後3か月の3匹目のチワワを買うことになりました。チェルナという名で,黒のスムースです。

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チャイとチェルナ

結局,現在は8歳と1歳のやんちゃ盛りの2匹が家の中を走り回っています。朝のブラッシングと朝食は,最近私の役目となっています。チャイの方は結構毛が抜けて, 毎日ブラッシングしても部屋中毛だらけとなってしまいます。一方,チェルナの方はスムースなのでほとんど毛が抜けないので,ブラッシングはほとんどしていません。

妻は,毎朝お掃除ロボットを動かして,チャイの毛を取るのに必死となっています。このお掃除ロボット,我が家では2代目ですが,自分で掃除が終わるとホーム(バッテリ充電部)に勝手に帰っていくのです。すごい優れものだといつも感心しています。

掃除ロボットならぬ点検ロボットが各構造物にいて(大きさはスズメかネズミ程度の小動物くらいか),橋であれば,桁や橋脚を飛び回ったり,走り回ったりして毎日点検して,点検が終わると自分でホームに戻って充電するような半自律型のロボットができないかといつもの世界に一つだけの試験機作製癖がうずいてきます。コースを決めても良いし,方向を替えるセンサのようなものを構造物に設置しておいても良いので,お掃除ロボットのように隅々まで点検してホーム戻って,充電しながら取得したデータを転送してもらえれば,日常点検はこれで済むのではないかなどと妄想を膨らませています。SF小説では,ナノバグと称する超小型ロボットがよく登場します。人間の眼では確認できないほどの微小ロボットで,画像データや赤外線などの熱データを送ってくる偵察ロボットとして描かれています。こんなところまでいくのはまだ先の話でしょうが,お掃除ロボットならぬ点検ロボットの開発も考えてみたいものです。もちろん,AI(人工知能)の能力が飛躍的に向上していけば,人に替わる点検ロボットも登場してくるのは間違いないでしょう。早くそんな時代が来てもらいたいものです。