法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

モリナガ・ヨウの土木現場に行ってみた!(その1)

 今日は,モリナガさんとタッグを組んでの土木学会誌の企画“モリナガ・ヨウの土木現場に行ってみた!”の記念すべき第1回目の取材について,少し書きたいと思います。

 第1回目は,いきなり遠出するのも大変ですし,どのような記事になるのかもイメージがついていなかったので,JR中央線の高架化工事(二人とも比較的行きやすい武蔵小金井駅周辺)か新宿の南口地区の基盤整備工事にするか悩んでいたのですが,取材先の都合であっさり新宿駅南口の方に決まってしまいました。

 取材は,2006年11月7日で,新宿にあるJR東日本の本社前で待ち合わせして,その後会議室に案内され,JR東日本の広報の方と名刺交換して,大体の取材工程(どこを見て回るのか等)の打合せを行い,現場に向かいました。モリナガさんは,ヘルメットとトラチョッキ(商品名は安全反射ベストとか反射ベストとかいうそうですが,この業界ではトラチョッキと言っています)を着るのが初めてのようで,なかなか装着できずに悪戦苦闘されていました。このあたりも土木ビギナーっぽくて何か嬉しくなりました。

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ヘルメットとトラチョッキを着たモリナガさん

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新宿南口の取材現場

 さて,新宿駅の南口の改札(仮の改札で,今の完成したものではありません)のすぐ横に現場に入る入口がありました。改札を出入りするお客さんのすぐ横で私服にヘルメットとトラチョッキ姿の3人(モリナガさん,JRの担当の方,私)が立っているのもなかなかシュールな絵ではなかったかと思います。

 扉を開けると,駅の改札の雑踏がどこかに行ったような工事現場が目の前に広がりました。私が思わず“都市土木の場合はいつも思うのですが,扉を開けると別世界に入り込んだような錯覚を覚えます”と話すると,モリナガさんも確かにそんな風に見えますみたいことを言われてました。

 モリナガさんがまず驚かれていたのが,資材などが整然と置かれて凄く整理整頓されているところでした。工事現場というところは,雑然としているところだと思っていられたみたいで,こんなに綺麗に片付けられていると想像されていなかったようです。モリナガさんは,単管パイプの先端にキャップが付けられていることに凄く感心されたり,一斗缶を半分にしたようなタバコの吸い殻入れの横にバケツと消火器が置かれているところに感心されたりと目の付け所が私たち土木関係者と全く違った視点で現場を捉えられていて,この企画を提案してよかったとその時思いました。記事は,2007年の1月号に掲載されました。

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現場内は資材が整然と置かれている

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取材している場所の横を電車が通り過ぎていく。

 興味のある方は,バックナンバーで読んで(見て?!)いただければと思います。

 また,機会があったら他の取材の時の話を書きたいと思います。

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新宿南口取材現場のイラスト(線画の状態)