法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

パリでの生活(その7)

 パリに来てから1週間が過ぎました。5時30分に起床(昨日の就寝が深夜だったので,30分ほど寝坊しました),朝食の準備をして,6時20分から朝食を取り,メールのチェックをして7時過ぎにアパルトメントを出ました。駅に向かう途中で鍵をかけたかどうか不安になり,一旦アパルトメントに戻りました(鍵は閉まっていました。一人暮らしするとこういう心配があるのだと思いました。歳をとって自分が何やったか忘れてしまったのか,もしくはルーテインになっていて無意識のうちに行動してしまっているのかもしれません。一瞬ボケが始まったかと思いました。

 結局,昨日よりも40分以上遅い9時前にIFSTTARに到着しました(それでもほとんどの職員がまだ出勤していないのには驚きました)。メールの確認など午前中は日本からの仕事をしました。11時40分に食堂に行きました。連れ立って行っても会話するわけでもなく,昼寝をする時間も無くなってしまうので,日本での生活リズムに戻すことにしました。まあ,一人でゆっくり食事したほうが落ち着くというところが本音かもしれません。食事から戻って,40分ほど昼寝をしたのですが,午後は何となく身体がだるくて,少し気を抜くと寝落ちしてしまうことが何度もありました(時差ボケは終わっていると思いますが,引っ越しやら何やらでかなり心身ともに疲れているようでした)。

 ここで無理して体調崩しても何にもならないので,16時過ぎに早退(勤務カードつけているわけでもないので,勝手に退社しました)して,17時30分前にはアパルトメントに帰りました。初日,水道水の水を飲んでからお腹の調子が良くないので,スーパーでミネラルウォーターを買いに行きました。そういえば,アパルトメントに入居した時,管理会社の担当の方からおばあさんが買い物なので引っ張っているカートを置いて行ってくれました。日本ですとそんなに見掛けないのですが,ここでは多くの人がカートを引っ張って買物をしています。大体,スーパーに行っても買い物かごがなく,自分のカートにどんどん品物を入れて,それをレジで取り出すというのがこちらでは普通のようです。

 スーパーに行って,パックになっているものはよいのですが,果物などはそのまま置いてあったので,バナナを一房カートに入れてレジに持っていったら,ウエイトの表示がないじゃないかというのです。要は量り売りしているので,自分で量りに載せて,打ち出されたタグを貼ってこいということだったようですが,そんなこともわからないでこのアジア人は買い物に来ているかという顔をされ,おまけにフランス語でまくしたてられたので,英語で説明してもらいたいというと,さらに馬鹿にした顔で,フランス語もできないのかという感じでだったので,バナナを買うのを諦めて,水(これも重いから自分で値段読み取れるように持ち上げろというのです。さすがに腹が立ちましたが,ここで喧嘩しても意味がないと思い,黙って言うとおりに持ち上げて読み取らせました)だけ買ってスーパーを出ました。

 後で聞いたのですが,フランスでは一般に言われているワーカーと中流・上流階級との格差は大きく,特にワーカーはアジア系,アフリカ系を自分よりも劣る人種(レジ打っていたネエちゃんはどう見てもアフリカ系でした(フランスの昔の植民地から移民してきた類)のように扱うそうです(少しでも優越感に浸りたいのかもしれません)。

 いやな気分のまま,近くのチャイニーズレストランで総菜をテイクアウトして,アパルトメントに戻りました。夕食は,そうめんを茹でて,青椒肉絲と春巻き,カシューナッツと豚の炒め物をおかずにして食べました。そうそう,夕食の片付けをしていたら早速お皿を一枚割ってしまいました(これ以降破損はありませんでした)。何か散々な一日でした。疲れていたので,21時過ぎには就寝しました。