法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

還暦のお祝い

 私も来月で満61歳になります。今年の始めに卒業生のT女史とU女史が研究室に来て,私の還暦のお祝いの会をしたいので是非出席してくださいと言われました。なんとも嬉しい話に二つ返事でOKしました。家族とは簡単な食事会だけだったので,まさか卒業生がしてくれるとは思ってもみませんでした。ついては卒業生に案内出したいので,研究室の名簿ありますかと聞かれ,そのようなものは作っていないけれど,以前満木先生の退職のお祝い会で名簿を作っているので,その後の分(それでも7~8年分)はそちらで作成してもらいたいといって,リストを送りました。T女史からは,追加で作成する際,全員に連絡するのは大変なので,先生が呼びたいと思っている卒業生の名前を教えてくださいと言われました。卒業してからもいろいろ連絡をくれたり,メールアドレスを教えてくれたりした卒業生たちの分は全部,院生に整理してもらって送りました。3月初めには還暦のお祝い会の出席者名簿を送ってきてくれて,40名以上出席予定と聞いて,感激したのを覚えています。しかしながら,このコロナ禍で3月,4月に催すことができず,T女史とU女史からは先生が61歳の誕生日を迎えられるまでには是非開催したいと思っていますというメールをもらいました。

 開催の目途も立たず,私としてはそこまでしてくれなくても企画してくれただけで十分満足している旨を伝えました。5月の後半に非常事態宣言自体は解除されたものの,とてもパーティーをするような状況でもなく,そのままになるのかなと半分思っていたところ,9月初めにT女史からメールが届いて,お祝い会開催するのは難しいので,少人数での会食をしたいのですが,ご都合いかがですかというものでした。9月の予定をこちらから連絡したのですが,発起人というか有志のメンバーの都合がなかなかつかず,10月ギリギリにするようなことに一旦はなりましたが,急遽皆さんの予定がついて,先週の土曜日に銀座の中華料理のお店でお祝いの会を催してくれました。参加者は,T女史,U女史,K女史(3人とも結婚しているのですが,敢えて旧姓の頭文字にしています),H君,M君と私の6名でした(私が少人数にすることと,感染予防がしっかりしているお店にしてほしいと要望を出しました)。K女史は妊娠中にも関わらず参加してくれました。

 卒業してから6年~10年のメンバーで働き盛りの人たちです。それぞれに近況を聞かせてもらったりしたのですが,皆すごく逞しくなったものだと感心しました。私の恩師の先生もよく言われるのですが,君たち(卒業生)は何時までも学生の時のままのイメージだよという言葉が今回自分もひしひしと感じました。どうしても学生の時のイメージのままで,既に立派な社会人になり,家庭を持ち,子育てしているのが,頭でわかってもなかなか実感が涌かないというのが本音です。我が子は何時までも子供のままだというのとどこか似ているのかもしれません。自分の教え子は皆自分の子供のようなものだと思っています。

 美味しい料理と楽しい会話の最後に還暦のお祝いの品を頂きました。九谷焼でできたペアのワイングラスで,とても洒落たものでした。その場では開けなかったのですが,家に帰って開けたところ,妻もいたく感激してくれました。お祝いしてくれる生徒さんたちがいてくれてよかったねと言われ,私自身も教師をしていてよかったと思った日でした。翌日,夕飯時に頂いたワイングラスに日本酒(本当は白ワインにしたかったのですが,日本酒にも合うと思ったものですから)を注いで,妻と乾杯しました。