法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

卒業研究中間発表

 昨日は,学部4年生と大学院生の卒業研究及び修士研究の中間報告会を行いました。中間報告会には,私の研究室と山本先生の研究室の学部3年生も聴講のために参加しました。例年,ゼミナールの授業の一環として行っており,中間報告会の後には卒業生も招いて鍋パーティーを行っています。今年は,このコロナ禍の影響で研究室の学生,卒業生と学部3年生との交流の場を設けませんでした。酒を酌み交わしながら,諸先輩の意見をいろいろ聞けるのは,学部生にとってこれから就職活動を行っていくのに際して,非常に有益だと思っているのですが,昨今の第三波の到来を鑑みて諦めざる負えませんでした。今年は,夏のバーベキューも中止しているので,私自身も卒業生たちと話をすることがなくて寂しい気持ちですが,在校生にとっては貴重な経験ができなくて可哀そうです。また,卒業生たちのお中元やお歳暮(と私は勝手に思っているのですが)もありません。いつもは,美味しいお酒や勤務先の地域のお菓子などを持ってきてくれるのですが,これも今年はありません。もう一つ困っているのは,例年お中元やお歳暮時期に業者の方たちが学生さんたちとビールでも飲んでくださいと付け届けしてくれるのですが,今年はこれもなくてストックが底をつきそうな状態です。

 中間発表自体は,各自だいぶ研究内容を把握してきたのか(把握していない学生もチラホラいますが),総じてよかったかなと思っています。もちろん,まだ実験や解析の結果が一部出ただけの状態で,その報告に終始していたのがほとんどでしたが,このコロナ禍でも少しずつですが,着実に進めている感触がありました。一人I君だけが,所属している部の一人がコロナに感染して,本人が濃厚接触者かどうかわからない状態だったので,オンラインでの発表にしてもらったのですが,発表自体は特に問題ないものの,質疑応答になると中々こちらの質問にうまく答えられないなどオンライン故の難しさを感じました。これが,本番の審査会だと結構大変かもしれないと思った次第です。後,TAからの提案で今年は3年生に各発表についてコメントを書かせるようにしました。13時から始まって17時までの長時間(途中休憩はあります)ずっと座って聴いているだけですと,どうしても眠くなるので各自寝ないでしっかり聴かせるためのものです。まだ,全員分読んでいませんが,眠気を堪えて書いている様子が分かるものもありました。各発表者の聞いた内容について,質問をするように言いましたが,なかなか質問が出ませんでした。聞いていてもわからない言葉や内容がたくさんあると思うのですが,何故わからないことを聞こうとしないのか不思議でなりません。授業の時もそうですが,質問はほとんど出ない割に,アンケートで全然わからないとか,難しすぎるなどのコメントを書いてきます。それならば,わからないことをもっと積極的に聞けばよいのですが,それはしないのです。聞くことが恥ずかしいと思っているのか,そのあたりは分かりませんが,聞くは一時の恥,知らぬは一生の恥という諺を知らないのかと思ってしまいます。来年の今頃,今の3年生がどのような卒業研究の中間報告をしてくれるのか今から楽しみです(がっかりさせないようにしてもらいたいとも思っています)。