法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

ミニキャリアデザインセミナー

 今週木曜日のゼミナールは,研究室の卒業生に来てもらい,会社の説明や社会に出てからのいろいろな経験談などを話してもらいました。今年は,同窓会主催のキャリアデザインセミナーがオンライン開催となり,学部3年生は卒業生の方たちと対面でいろいろ話す機会がありませんでした。また,例年のようにグループに分かれての質問や,個人的にいろいろ質問することもできなかったようです。9月の終わりの最初のゼミナールの時に,研究室配属された学生たちの進路を聞いた時,何も考えていない学生が何人もいました。彼らは,半年後に自分の希望する会社の内々定(これが良いのかどうかはまた別の話ですが)をもらうためのしっかりとしたビジョンを持って会社選びなどを全然していない様子でした。とりあえずゼネコン,とりあえずコンサルといった感じでした。自分の一生がこの半年で決まるかもしれないという危機感というか切迫感が見受けられませんでした。このままでは,就職先が決まらないままでいる学生が何人も出そうな気がしたので,何かキッカケを作ろうと思い,卒業生に声をかけてこじんまりしたキャリアデザインセミナーを行うことにしました。例年であれば,この時期鍋パーティーをしているので,その時何人かの卒業生に来てもらって学部3年生と話をしているのですが,今年はこのコロナ禍でそれも叶わず,このようなセミナー開催となったのです。

 セミナーには,ゼネコンからK社,S社,Toky社に来てもらい,コンサルからはR社,メーカからM社に来てもらいました。今回は,卒業して3年~9年の若手から中堅の人たちにきてもらいました(1,2年目ではまだ経験値が少なく,10年を超えると学生がとっつきにくいと思い,その中間の人たちに来てもらいました)。一人30分程度会社説明など行ってもらい,10分間質疑応答の時間としました。当日は,私の研究室とY先生の研究室の2研究室の学生に対してのセミナーとなりました。流石に社会に出て何年も経っているので,会社説明などは非常に流暢で,学生の時のたどたどしさは微塵もありませんでした。質問に対しても的確に答えていて,彼らの成長ぶりに感心しました。一方,3年生はなかなか質問が出なくて,ポツポツといった感じでした。ここでもやはり切迫感というか,先輩たちからいろいろ聞き出してやろうという感じが見受けられませんでした。別に焦らなくても決まるとでも思っているような節が感じられました。実際,どう感じていたのかは本人たちに聞いてみないと分かりませんが,今回のセミナーが彼らにとって有意義であったか甚だ疑問に思うところです。そんなこともあって,年明けのゼミナールで3年生に9月からのゼミナールの振り返りと10年後自分が何をしているのかを発表させることにしました。そうでもしないと,意識持ってくれそうにないと感じたからです。

 ゼミナールの後は,来てもらった卒業生の何人かと食事をしました。彼らの仕事の様子が聞けて良かったです。彼らが研究室に持ってきてくれたお菓子はあっという間に4年生が平らげていました。来年は,バーベキューや鍋会が開けるようになって,学部生と卒業生が飲みながらいろんな話ができるようになればと願っています。