法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

2021年始動

 今日から大学に入構できるようになり,授業は8日からですが,今日が私の仕事始めとなります。今年は,実家への帰省をしなかったので,昨日も家で調べものをしたり,卒論チェックしたりしていたので,昨日から仕事始めなのかもしれませんが,気持ち的には今日から2021年が始まった感じです。昨年はいろいろなことがありすぎて,あっという間だったのか,凄く長かったのか正直なところ良くわかりません。去年の今頃は,中国で謎のウィルス蔓延というくらいで,新型コロナウィルスで日常生活が大激変するとは夢にも思わず,日本コンクリート工学会の年次論文集の執筆をしたり,卒論のチェックをしたりしていました。今週には1都3県に非常事態宣言が出される可能性が高くなってきました。大学にとって,1月,2月は卒論,修論審査時期であるとともに,共通試験や一般入試があります。当初,卒論審査及び修論審査は対面で実施する予定にしていましたが,非常事態宣言が出されると,校内への入構禁止措置が取られる可能性が高くなるので,オンラインでの実施になると思われます。卒論審査は,自分の1年間の研究成果を皆の前で発表し,審議を受ける場ですので,オンラインのように聴衆の顔も見えずただ画面に受かって発表してもあの緊張感や臨場感は味わえないと思います。教員からの厳しい質問に対して,その場に立って応えるところに意義があって,画面に向かってそこまでの感覚は得られないと思います。まだ,どのような形で行われるのか非常事態宣言が出てみないと分かりませんが,これまでと全く異なった形での審査になることは間違いないと思います。審査までの発表練習もオンラインで行うとなると何となく緊張感に欠けたものになってしまいそうです。前回のように何もわからない状態での非常事態宣言と今回の非常事態宣言は異なると思いますので,そこまで深刻に考えることはないのかもしれません。しかしながら,多くの人が集まる卒業式などは去年と同様に中止になる可能性があります。

 いろいろ考えても仕方ないことなので,今は自分自身ができることを淡々と進めていくしかないと思っています。まずは学部4年生と大学院2年生を3月に無事見送れるようにしてあげるのが今の私の最優先事項だと思っています。例年であれば,彼らが研究室に詰めて,必死に論文作成を行う時期であり,長年見ていて思うのは,一人で論文を書いているよりも研究室にいて皆でワイワイやりながら書いたほうができのよい論文になっているように思います。大体,一人で悶々として書いている人は先輩や教員,ましてや同級生にいろいろ聞くことができず,結論までたどり着けなかったり,凄くいい加減な論文を出してきたりする場合が多いです。それを指摘してもほとんどの場合直してきません。昨年も一人そういう学生がいました。途中までは結構質問したりしていたのですが,結局一人で論文まとめる段になって,まとめきれずに私に提出してきました。こんないい加減な論文では審査通らないぞと言っても,結局直さないまま提出しました。審査の発表もひどいものでしたが,そのまま研究室に残しても同じ繰返しになると思い,最低評価での合格としました。今年は,そんな学生がいないことを期待しながら,卒論の内容をみています。今年が去年よりも明るい年になってくれればと思いながらの仕事始めです。