法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

試験監督

 先月は,試験監督や試験の面接官がいくつかありました。今年はコロナ禍でオンラインになるかと思いましたが,面接はやはり対面でないと難しいようです。11月22日には,スポーツ推薦の面接を行いました。スポーツをしていて全国レベルの大会で上位入賞している学生は,まず礼儀正しいというのが第一印象でした。それから姿勢が皆良いこと,質問に対して的確にかつ歯切れよく答えていたことも印象に残りました。数か月前に帰国性入試の面接をした時は,まず何を言っているのかよくわからないこと,言葉が非常に軽いこと,入学したいという意欲がほとんど感じられず,スポーツ推薦の学生と真逆のような印象でした。スポーツ推薦の学生は,将来のこと(スポーツを引退してからの人生設計)もかなりしっかりしたビジョンを持っていて,何か一つ極めると他もちゃんとしているのだなと思いました。

 11月28日は,土木学会技術者資格の特別上級の面接を行いました。私が担当する分野の受験者はたった一人で,しかも昨年も面接した人でした。あるコンサルタントに務められているのですが,自らマネジメントを行っておらず(書類の内容と回答内容から),これまで言われた仕事をこなしてきた印象が強く,日本を代表する技術者とはとても思えなかったので,昨年不合格としました(二人で面接するのですが,ほとんど一致した印象と面接結果でした)。特別上級の場合は,その人の経験と実績,豊富な知識と技術者としての品格を醸し出しているか(言葉の端々でそれは分かります)が審査の基準と思っています(質問事項はある程度分かっているので,受験者も大体どんな回答をしてよいか事前に用意していると思います)。今年も面接しましたが,1年で急に人は変われないので,まあ結果は推して知るべしといったところでした。

 11月29日は,日本コンクリート工学会のコンクリート技士試験の監督をしました。監督補助として大学院生3人と試験監督しましたが,この時期に数千人規模の試験を行うのはなかなかスゴイと思います。当然,完成対策は徹底して行いました(フェースシールド,マスク,手袋着用)。日本コンクリート工学会もドル箱収入の技士・主任技士の試験を辞めるわけにもいかず,かといって全てオンラインで実施するのは難しいのでこのような形式で行ったと思います。例年ですと,大学の先生と学生で賄えるのですが,流石に今年は通常の倍以上の教室が必要だったようで,某旅行会社の派遣社員も試験監督に加わっていました。また,例年よりも問題数も減って試験時間も短くなりました。試験監督としては,時間が短くなってもらえるお金が同じなのでよいといえばよいのですが,感染リスクのことを考えるとどうなのかなと思いました。

 来年はどのような形式での試験監督や面接となるのか今から興味津々といったところです。