法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

Web会議

 最近は,会議というとほとんどオンラインによるものです。昨日の講演もWeb会議でした。このコロナ禍で大学の授業,教室会議,教授会,学協会での委員会などほとんどが対面ではなく,Web会議となっています。大学は,もっぱらZOOMを用いた遠隔授業となっています。研究室のゼミなどもZOOMで行っています。一方,大学においても重要会議(学部長会議,大学院での研究科長会議など)はMicrosoftのTeamsを用いています。ZOOMの場合,セキュリティーに問題があるとのことで,重要案件や個人情報を取り扱う案件ではさすがにZOOMは使えないということらしいです。学協会の委員会でも企業が多く参加している委員会では,TeamsやWebexなどが使われています。しかし,学科の教室会議ではZOOMを用いています。結構個人情報などを扱っているのですが,大丈夫なのかなと思いながら,一番手軽なZOOMを使っています。

 どのオンラインでもそうなのですが,通信環境というかネット環境が整っていないと,途中でフリーズしたり,画面共有ができなかったりします。一番多いのは,近接して複数のデバイスからオンラインに入っている時にハウリングなどを起こすことです。近接していなくても,Teamsなどでは複数の参加者がマイクをオンにしているとハウリングしたり,エコーのような残響音が酷かったりします。かといって,発言しようとしてミュートになっているのを忘れて延々としゃべり続けているというのもよくあります。また,複数の人がビデオをオンにしていると画面の共有が上手くいかなかったり,フリーズしたりします。

 最初の頃は,このようなことが起こっても皆さん慣れていないので仕方がないかくらいで済ませていたのですが,最近ではWeb会議に慣れてきたこともあるのでしょうが,聞き取りにくかったり,画面の共有がなかなかできなくなったりすると,画面も音声もオフになっているので,他のことを始めたりするようになります。特に,自分に関係ない議題などでは音声を小さくしてほとんど聞いていないということもしばしばあります。さらに,Web会議の方が対面で行うよりも会議時間が長くなっているように思います。このあたりがWeb会議の功罪なのかもしれません。

 昨日の会議も14時から始まって17時過ぎまで行いました。まあ,対面の時もそれくらいの長さなのですが,実質の議論や審議をしている時間はすごく短くなった感覚があります。それと,昨日の会議はTeamsで行ったのですが,発言者のハウリングがひどくて何を話しているのかほとんど聞き取れないというのがしばしばありました。私の前に発表される予定の先生もなかなか画面が共有できなくて,結局順番を入れ替えて私が先に発表することになりました。対面の時は,講演料をもらっていたのですが,Web会議になってなくなってしまったようです。他の会議でもこれまで謝金をくれていたものがあったのですが,Web会議になってなくなってしまいました。資料準備など結構大変なのですが,オンラインになったというだけで,それらがなくなってしまうのはどうにも解せません。大した額をもらうわけではないのですが,やったことの対価はちゃんとしてほしいと思います。そういえば,学協会の次年度の予算も遠方から会議出席される委員の旅費が不要になったということで大幅に削られました。それ自体は良いのですが,その余った予算を委員会などで依頼されて実施している実験や解析などの研究費などに充ててもらいたいものです。このコロナ禍ですごく損している気分になっているのは私だけでしょうか。昨日の講演会といい,何かスッキリしない気分です。対面の時には会の後,研究会の費用で懇親会もあったのですが,これもなくなってしまっています。年配の委員の方たち(セメント化学やコンクリートの分野で重鎮と言われる著名な先生方)は,懇親会がないのが寂しいと毎回,会の最後でいわれます。次回は7月なので,その時は対面で研究会が実施されればと思っています。