法政大学コンクリート材料研究室

法政大学コンクリートの活動報告

土木技術の進歩

土木の仕事において,巨大構造物を構築していくためには重量物の運搬や組み立てが必須であり,そのために多大な労力が必要となってきます。また,それらを効率よく行うためにはその時代の最先端技術を取り入れていく必要がありました。ですから,その時代の…

土木の仕事

土木のことがよくわかる秘訣があったら教えてもらいたいものですが,残念ながらそのようなことが書いてあるものは見かけたことがありません。ただし,土木のことをよく知れば,当たり前ですが,自ずと土木のことがわかるようになるはずですし,そうなるとよ…

土木工学と軍事工学

昨日も書きましたが,依頼された原稿でボツになった部分の抜粋を今日も書きます。土木の生い立ちにおいて避けては通れないものに土木工学と軍事工学との関わりがあります。土木工学(Civil Engineering)と軍事工学(Military Engineering)との関わりは、現代社…

土木の生い立ち

今日は,ちょっと趣を変えて土木の生い立ちについて書きます。実は,先日執筆していた雑誌の原稿でボツになった部分を少しアレンジしたものです。 人類が集団で移動しながらの狩猟生活を行い,その後徐々に定住するようになり,農業なども行うようになると,…

大学入試

本日から我が大学も一般入試が始まりました。本日は,全国統一試験(いわゆるT日程と呼ばれているもの)で,受験生は2科目受験(国語+英語もしくは国語+数学,他にも組合せあったかもしれません)で,しかも去年からか今年からかは忘れましたが,英語を外部…

原稿執筆

雑誌の原稿依頼は,そう多くはありませんが,それでも年に1~2本は書いています。昨日書いたブログで紹介したものも,昨年末に依頼されたものです。1月末が原稿の締め切りだったのですが,依頼を受けて送られてきた企画書なるものに私の依頼原稿のタイトルが…

卒論審査後

先週の金曜日で卒業審査が終了し,少しホッとして週末を迎えることができました。そうはいっても卒論審査まであまり手を付けていなかった1月末締め切りの雑誌の原稿の執筆をしたり,2月初めに提出しなければならない成績評価のためのレポートのチェックをし…

ゲキカラドウ

昨日の続きを書きます。水曜日の深夜は“ゲキカラドウ(テレビ東京,1月7日から放送開始)”を観ています(当然録画してですが)。毎回激辛の料理が出てくるのですが,辛い中にも美味しさがあるのが伝わるような番組です。主人公の猿川演じる桐山照史さんのク…

ウチの娘は,彼氏が出来ない!!

今年に入って1ヶ月が経ちました。ついこの間新年を迎えたなと思っていたら,もう節分がきます。年々時間が過ぎるのが早くなっている気がしていますが,特にここ数年は加速度的に早くなっているような気がします。さて,1月からスタートしたドラマはなかなか…

村上開新堂

妻の誕生日で何か食べたいものがあるか聞いてみたところ,一度でよいから村上開新堂で食事したいというので,昨日(日曜日,つまり今日なのですが,日曜は営業していない),家族(妻と娘と私の三人)で食事してきました。場所は,地下鉄の半蔵門駅から麹町…

卒論発表(2日目)

一昨日に続き,昨日も9時から卒業研究の審査を行いました。2日目は,Ka君,Ku君,S君,T君,D君の5人が審査を受けました。Ka君は,クリンカ骨材の基礎物性についての発表でした。発表自体は,そこそこでしたが,どうも私の意図していることをなかなか理解し…

卒論発表(1日目)

今年度の卒業研究の審査が始まりした。昨日と今日の2日間の審査で,昨日約半分の学生の審査を終えました。今年度は,全てオンラインなので市ヶ谷のマルチメディア教室まで出校せずに,小金井の自分の研究室から審査しました。学科事務にオンラインでの審査の…

犬の散歩(真冬編)

年明けから,結構寒い日が続いて犬の散歩に行く回数が少なくなっています。大学に行く時間の関係で,散歩に行くときは朝6時30分前後に出かけるのですが,当然まだ日が昇っていないので,ほぼ真っ暗な中での散歩となります。雨が降っている時は当然散歩には行…

委員会活動

今年度は,コロナ禍の影響で学会活動というか委員会の開催がほとんどリモートになりました。委員会活動自体も昨年前半はコロナ対応でほとんど活動できないというか,とても委員会活動を行っている余裕がありませんでした。リモートでの委員会開催では,委員…

卒論提出

本日,朝9時が卒業研究の本論及び概要集の提出期限でした。例年駆け込みでの提出が多いのですが,今年も似たような状況でした。毎年,年度初めに卒業研究について新4年生に心構えを話すのですが,分かったような顔をして全くわかっていないのが半分以上いま…

パリでの生活(その27)

7月4日(水)は,いつものように起床して,朝食を食べた後,いつもの時間にアパルトメントをでて,いつもの時間にIFSTTARに到着しました。mailのチェックなどをしていたら,事務の人が日本からの荷物を持ってきてくれました。実は,渡航する時持ちきれなかっ…

卒業研究

今年度の卒業研究も大詰めに近づいてきました。今週の木曜日(29日),金曜日(28日) の両日で卒論審査を行います。今年は,コロナ禍の影響で対面での審査を行わず,全てオンラインで行うことになりました。教員も含めて全てオンラインで行うので,どうなるのかわ…

この橋の向こう(新入社員編(シールドトンネル見学6))

シールドマシンを見て,また40分ほどかけて戻ります。その間も真理子は,吉田といろいろ話をします。帰りは,新巻も参加して若者3人でのトークとなります。トンネル側面に取り付けられたキャットウォークを歩くので,画としては下からあおる様にして移動しな…

この橋の向こう(新入社員編(シールドトンネル見学5))

シールドマシン自体は,鋼製シールドで覆われた掘削部だけでなく,掘削したズリの搬出部や動力部などの車列を従えたものです。先端部は,まるで潜水艦の中のように所狭しといろいろな機械やパイプなどがあって,その中を縫うようにして入っていきました。セ…

この橋の向こう(新入社員編(シールドトンネル見学4))

トンネル先端部にあるシールドマシンまで3人でトンネルの中を歩いていきます。約3kmの距離をトンネル脇にあるキャットフォーク沿いに40分近くかけて歩きます(映像は,最初と最後の部分だけで,後途中の会話の部分を少し挿入したいと思います)。このシール…

この橋の向こう(新入社員編(シールドトンネル見学3))

真理子と新巻と吉田の三人は,建屋の中に入ります。建屋内は大型の天井クレーンが2基あり,セグメントが山積みされていました。吉田が“搬入されたセグメントは,一旦ここに仮置きして,1リングずつ立坑に降ろしていくの。ここのシールドは,日本最大級だから…

この橋の向こう(新入社員研修(シールドトンネル見学2))

新巻と真理子は,工事事務所の2階に上がり,事務の女性に所長に取り次いでもらうようにお願いしました。事務所の奥の方に案内されながら,新巻は机に向かって仕事をしている次長や副所長に挨拶して回ります。新巻は,“うちの新入社員の瀬川真理子です。今研…

この橋の向こう(新入社員編(シールドトンネル見学))

真理子は,最初のトンネル見学である都内のシールド現場の前日の夜,興奮しすぎて小学生の遠足の時のように中々寝付けませんでした。半分ボーっとしながら午前中の業務を済ませて,昼食もそこそこにシールド現場に向かいました。設計部からは地下鉄一本(途…

この橋の向こう(新入社員編(トンネルグループ3))

トンネルグループでの研修も残り僅かとなり,課長の計らいで現在工事が行われているシールドトンネルと山岳トンネルの2現場を見学させてもらうことになりました。真理子にとっては,工事中のトンネル現場を見るのは初めてだったので,楽しくてしようがないと…

この橋の向こう(新入社員編(トンネルグループ2))

トンネルグループに配属されてあっという間に1ヶ月が過ぎようとしています。グループ内の打合せの議事録作成は,あれから真理子の仕事になりました。最初の失敗から,それ以降打合せ内でのメモ取りも要点のみとして,打合せ終了後1時間以内に作成して,課長…

この橋の向こう(新入社員編(トンネルチーム))

トンネルチームに配属になって1週間が経ちました。この1週間は計算書のコピーや計算結果の値のチェック(チェックの仕方を教えてもらい,それに従って行いました)をしたり,CADの練習と簡単な図面の作成などをしたりしていました。真理子にとっては,単純作…

ブックスキャロット

毎月13日は,私が愛読している模型雑誌の発売日です。昨日は,午後から学会誌の取材で学外に出る予定だったので,現場に向かう途中にいつも購入している本屋さんであるブックスキャロットに寄ってから行こうと思いました。ブックスキャロットは,東小金井駅…

コンクリート技術

昨日は,ほぼ一日パソコンの画面に向かってしゃべっているか聞いているかしていました。午前中は,コンクリート技術という講義で,ダムについての話をしました。ダムの種類や施工方法,設備関係などダム建設に関わる講義をする回で,以前ダムの現場にいたこ…

岸辺露伴は動かない

年末年始は,いろいろな番組が放送されるので,面白そうだと思うものを片っ端から録画しています。今回も年末の12月28日~30日に放送された“岸辺露伴は動かない”をこの三連休で観ました。NHKの番組の宣伝でたまたま見かけて面白そうだなと思って予約しました…

ひび割れ制御技術について

昨日,海外の学会への論文執筆について書きましたが,温度応力に起因する温度ひび割れの制御技術についてあまり詳しく書きませんでしたので,今日はそれについて少し書きたいと思います。この内容自体は,コンクリート技術という講義でも少し話をしています。…